「語学力を上げる為」だけの目的で外国語を勉強するのは止めた方が良い

語学マニアなら、誰もが自分の語学力を上げたい!
という欲望がある。

だから外国語を勉強しているんだよね?

でも外国語学習そのものに必死になりすぎるのも危ないよ!
とアドバイスする。




昔の私の語学スタイル

語学を始めた頃

今から10年前、古本屋さんをブラブラしていたら韓国語の入門書が気になった。

ハングル文字なんて全然読めない・・・
だけど、読めたらカッコいいだろうなぁ~

という軽い気持ちで、その韓国語の入門書を買った。

 

その入門書で韓国語を勉強したら、あら不思議!
ハングルが読める、読めるぞぉ!!

っていうのが嬉しかった。

 

あれ以来、私は語学と付き合って過ごすようになった。

俺の語学力ってすごいんじゃね?という勘違い

語学を始めたばかりの人なら、誰もが通る道

自分の語学力ってすごいんじゃね?

と勘違いしていた。
10年くらい前の私は、語学に関して「だけ」はひそかに威張っていた。
(要するに天狗モード)

 

普通の人から見れば、自分の語学力はとびぬけて優れている。
当時は韓国語と中国語の両方ができたからね。

ポケモンで例えると、すばやさに努力値252を振るような感じ

他人の語学力を見て落ち込む

語学に限らず、どの分野でも上には上が居る。

今はネットの影響で、他の人の情報が目立つようになった。
昔の私は、他の語学マニアの語学力が気になりだした。

 

他の人のブログとかtwitter等の自己紹介を見ると


・英検一級
・フランス語検定一級
・TOEIC 990点
・現在は国際の英語通訳士として活動中


みたいな意識高い系の情報が嫌でも自分の頭の中に入ってしまう。

 

私も一応語学マニアなのだが、
「TOEIC 990点」+「他の言語の一級資格」
なんて持ってない。

 

私は語学資格なんて受けてないし、語学関連の仕事なんてやってない。

自分の語学力を資格で置き換えると
「TOEIC 500点」+「他の言語の3~4級資格」
みたいな感じかな。

 

だから、他の人の


・英検一級
・フランス語検定一級
・TOEIC 990点
・現在は国際の英語通訳士として活動中


みたいなプロフィールを見ると凹む。
(語学マニアあるある)

いつの間にか他の人に流されて語学をする羽目に…

今の自分の語学力じゃあ、語学マニアとして恥ずかしい。

 

だから自分の語学力を、以下のレベルまで上げたい!


・英検一級
・フランス語検定一級
・TOEIC 990点
・現在は国際の英語通訳士として活動中


そのレベルにたどり着くためには、もっと外国語を勉強しないと!

・・・という考えで語学を続けてきた。

 

今思うと、他人から「自分の語学力はどう見られているか?」
を気にしながら語学をやっていた私だった。

その結果、20~30言語も挫折した

人間の気力は無限ではない。

外国語学習に必死になりすぎると、いつかは息切れする。
その結果、挫折するわけですね?分かります

私なりに学んでいる「専攻語+同系語+英語+有力語」を整理してみた

私は今まで20~30言語を学んだことがある。

普通の人から見ると「すげぇ~」ってなるのだが・・・
実際は挫折を繰り返しただけ。

 

自分の語学力アップに必死になりすぎた人なら、
誰もが20~30言語は学ぶ事になると思う。

 

→ある言語を学び始める
→その外国語学習が嫌になって挫折
→別の言語を学ぶ
→その言語も嫌になって諦める
→別の言語を(略

 

のループをしただけ。

それが昔の私の語学スタイル。




人間は他の人が気になりだす生き物

30代になって分かった事


・「他の人の事は気にしない!(キリッ) 」
と主張しても、結局は他の人の事が気になる

・「私は他の人に評価されるために生きている訳ではない!(キリッ)」
と主張しても、結局は他の人からの評価が気になる


人間って、結局は他人の目に縛られているのよね
じゃないと、このブログ記事なんて書かないし。

ネットにはものすごい美人が居る

話は変わるが・・・
twitterとか2ちゃんでは「可愛い女の子」の画像がよく貼られている。

ネットの意見は厳しい。
現実世界では美人な人でも、ネットからは「ブス」とか呼ばれる世界。

 

そんなネット民ですら「可愛い!」と思える美人がいる。
その美人の画像は、(アイドルとかの分野に興味が無い)私から見ても十分に綺麗。

あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~
って性的に興奮する。

色々な言語で翻訳された「こころぴょんぴょん」を解読してみた

その美人って、体型のメンテが大変じゃね?

30代のおっさんになった私が(美人の画像を見ながら)冷静に考えると…

人って他人の表面「しか」見ないんだなぁ~

と思うようになった。

 

確かに雑誌とかネットにある「美人」はキレイ。

だけど、その画像に居る「美人」の人って、
その外見を維持するためにどれくらい苦労しているんだろう?

 


・どれくらい時間をかけて肌をキレイにしているのか?

・完璧なスタイルにするための食事制限はどれくらい厳しんだろう?

・整形するために、どれくらい金をかけているのか?


 

そう考えると、あの「美人」って相当ヤバイ人じゃないか!?

「美人」を「語学力がある人」に置き換えても同じ

先ほどは、「美人」で例を挙げた。
なんjまとめ速報で見た美人がキレイだったので書いちゃった(テヘッ

 

この「美人」は、他の人から見れば「理想の人間」
文字通り「完璧」な人だろうね。

ネットの影響で、そういう「完璧」な人が目立ってきた。

だから、皆は「完璧」な人を目指して必死になりだす。
言い換えると、自己アピールがどんどん過激になっていくんだよね。

 

それは「語学」でも同じ。

先ほど言ったtwitterとかでよくあるプロフィール


・英検一級
・フランス語検定一級
・TOEIC 990点
・現在は国際の英語通訳士として活動中


↑のような人って、語学の分野では完璧な人なんだろうね。

人が持っている時間は有限

語学が完璧な人だって、時間は有限

「時間」は人間が生まれながら平等に持っている。

語学が完璧な人であろうが、語学が中途半端な私であろうが、
使える時間の量は同じ。

 

語学が完璧な人は、自分の語学力を上げる+維持するために大量の時間が必要になる。
すると、他の事をやる時間が減っていく。

もしかしたら、自分の自由な時間の全てを語学につぎ込んでいるのかもしれない。

完璧な人ほど、他の事は何もできない

先ほど紹介したネット上での美人とか、語学が完璧な人って
自分の美貌とか、語学力の凄さ「だけ」をアピールするんだよね。

だけど、そのほかの事は全然アピールしてこない。
むしろ隠しているんじゃないかな?

と思えてくる。

 

隠しているっていうのは、自分の弱い点、平凡さを他の人に知られたくないから。
美人だったら、自分の醜さだろうね。

 

つまり、美人とか、語学が完璧な人ほど

「他の事は何もできない」

と30代のおっさんになってやっと理解した。

完璧さを求めるというのは、他の事を犠牲にする事

語学が完璧な人ほど、自分の自由時間の全てを語学につぎ込んでいるハズ。

言い換えると、語学以外の事に時間を割けない。
語学以外の事は諦めないといけないんだよね。

 

ネットとかで完璧な人が見えすぎてしまうから、
自分も無理を強いてしまう。

そういう完璧な人を追い求めた結果、自己アピールが過激になってしまう。
今の語学力でも十分なのに「もっと!」「もっと!」と追い求めてしまう。

それは心の余裕が無いサインだと思う。

 

他の事を全て犠牲にしてまで、他の人から

「わぁ~!すごーい!」

って言われたいんですか?

 

まぁ、人は承認欲求の塊だから否定はしませんが・・・

「完璧な人」を目指すのを諦めたからこそ出来た事

語学がヘボな私の場合

私は語学が好きなのだが、語学は中途半端。

ある言語を学んでは、挫折して他の言語を学ぶ・・・
典型的な語学マニアである。

 

そんな語学がヘボな私は、最近になって「語学が完璧な人」の理想を持たなくなった。

語学が中途半端なら、それでいい。
その代わりに「余った時間で何しようかな~?」と楽しく考えている。

私は自転車にハマった

最近、私は自転車にハマっている。

休日はサイクリングを楽しんでいる。

【実践編】ロードバイクの後輪を戻す方法を写真で説明するよ!

おまけに、自分で自転車のパンク修理ができるようになった。
これってスゴイ事じゃない?

 

ネットによく居る「語学が完璧な人」って、自分でパンク修理ができるんだろうか?
多分、誰もできないだろうね。

 

だって「語学が完璧な人」って、休日はずっと外国語学習をしないといけないから、サイクリングする時間なんて無いよね~(嫌味)

「パンク修理」のスキルすら、頭に無いだろうね。

 

私は、語学における完璧な人を目指すのを諦めた。
だからこそ、自転車のパンク修理が自分でできるようになった。

あぁ~、語学に必死になりすぎる必要なんて無かったんや!
って思いましたね。

まとめ

「語学力を上げる為」だけの目的は自分を苦しめるだけ

完璧な語学力を身に着けるためには、それに相当するコストがかかる。

大量の時間が必要だし、教材とか留学の為の金もかかる。
(留学が必要かどうかは置いといて・・・)

 

自分が語学をやる理由が「語学力を上げる為」だけであれば、
それは危険信号だと思った方が良い。

何かきっかけで語学を始めたんだっけ?

仕事で必要だから仕方なく語学を・・・
というのであれば、「語学力を上げる」必要があるね。

語学力を上げれば給料も上がるからね。

 

仕事以外だと、趣味として「楽しい!」から語学を始めた人がほとんどだと思う。
「語学力を上げる為」に語学を始めたわけじゃないよね?

なのに、ある程度語学にのめり込むと

「もっと!」「もっと!」

のプレッシャーがかかって外国語学習がスパルタ化する。

 

せっかくの休日なのに、なんで仕事みたいな感じで語学をやっているんだろう・・・
でも、語学をやらないと忘れてしまうから仕方なく・・・

 

というマイナス面が目立ってきたら、一度語学を止めてみるのも1つの選択。

 

アナタは語学の為に生まれてきたわけじゃないから
人生の全てを語学に捧げる義務は無い!

語学以外で楽しい事が見つかれば、そっちの方を思いっきり楽しんだ方が良いよ!