外国語を20~30言語も学んでいくと、自分なりに学んでいる言語の「芯」が見えてくる。
とある人は「4言語」が理想だとおっしゃっている。
そこで、私なりの4つの外国語を改めて考えてみた。
なぜ「4つの言語」を学ぶのが良いのか?
結論
黒田龍之介先生の影響
自分の言語観を鍛える(?)為には、1つの言語だけ集中して学んでもダメ。
かと言って、20~30言語をつまみ食いするように学んでもダメ。
大切なのは学ぶ言語のバランス。
2~3言語程度だと、自分の言語観が狭くなってしまう。
かと言って、7~8言語も学ぶと負担が大きい。
言語観を広げ、かつ大きな負担にならないのが「4言語」程度だと思う。
まぁ、結局は黒田先生の影響なんですけどね。
参考文献
ぼくたちの外国語学部 黒田龍之助 著
この本の239~241ページを引用した。
黒田先生の主張を箇条書きすると?
239~241ページの内容を整理すると以下になる。
・外国語は4つ以上学ぶ
・学ぶ言語は「専攻語+同系語+英語+有力語」
・専攻語は、「読み書き、聞く、話す」が完全にできる言語
・同系語は自分の専攻語と近い言語。
もし、中国語が専攻だったら広東語みたいな感じ
・英語は色々な本を読んで身に付ける
TOEICのスコアを上げる為に英語を勉強してもダメ
・有力語はドイツ語、フランス語、アラビア語等
広い地域で使われている言語
・上記の4つとは別にラテン語等の古典語を学んでもいい
・専攻の言語が英語や韓国語の場合だと話は違うが、
それでも最低4言語は学ぶ
・学ぶ言語の選択は慎重に行う
・一つの言語だけに集中すると視野が狭くなる
酷くなると、その言語こそが自分の全てだと思い込んで他の言語を軽蔑するようになる
・マイナー言語ばかり学んでも、情報が得られなければ困る
こうやって書き並べると、まるで一般世間を風刺しているように思える。
私なりの「4言語」をまとめてみた
私の「4言語」
私の「専攻語」はウェールズ語
「同系語」はポーランド語
ウェールズ語とポーランド語はややグループが異なる言語。
だけど結局は同じ「インド・ヨーロッパ語族」に属する。
実際にウェールズ語とポーランド語を学んでみると、根本的には似ている言語だと分かる。
(どちらの言語も人称・数・時制・相 [=アスペクト] 等の概念がハッキリしている)
「英語」は、普通の人が考えるようなTOEICスコアアップとか昇進の手段として使わない。
自分が欲しい情報を得るために「英語」を使う。
ウェールズ語やポーランド語のようなマイナーな言語を学ぶ時は「英語」がものすごい役に立つ。
最後に「有力語」は、かつて私が熱心に学んでいた中国語
元は「専攻語」だったけど、今の私は「有力語」へ格下げすることにした。
以上が、私の4言語。
それぞれの言語の紹介
以下を読んでぴょんぴょんして、どうぞ。
「専攻語」ウェールズ語
「同系語」ポーランド語
「英語」
※↑は「古英語」です。念のため
「有力語」中国語
他の言語も知りたい兄貴は以下を読んで、どうぞ。
なぜ、その言語に決めたの?
これまでの私の語学歴を振り返ってみる
自分なりの言語の「位置」を時系列で示すと以下になる。
こうしてみると、自分が学んでいる言語がコロコロ変わっているなぁ・・・
だけど、自分が学んでいる言語の「芯」は大きく変わっていないように思う。
昔の私は英語を嫌っていた
昔の私は「英語」が嫌いになって、攻撃的になっていた時期もあった。
意図的に、英語に触れないように過ごしていた。
だけど、結局は英語も言語の1つのすぎない事に気づいた。
あれ以来は、英語を積極的に使って他の言語を学ぶようになった。
中国語は「元」専攻語だったが・・・
私の英語の例は、中国語でも同じ。
8年前の私は、中国語を熱愛するように学んでいた。
中国語こそが、自分の人生だと思い込んでいた。
しかし、その熱意は勉強を続けて3~4年程度で冷める事になる。
良く考えてみたら、中国語ができる日本人なんてゴロゴロいる。
同様に、日本語ができる中国人なんて当たり前。
こんなふうに何度も天狗の鼻をへし折られてきた。
自分のプライドが傷つくにつれて中国語を学ぶのが嫌になってきた。
そして、英語と同様、嫌になって中国語の勉強を完全に止めた。
そして中国語から遠ざけとしていた時期もあった。
英語と全く同じ体験である。
中国語を完全に放棄して1~2年経ったけど、頭の中から自然に中国語が思い浮かんでくる。
そう、結局は中国語が好きなのである!
そういう私に気づいてきた。
あれ以来は、中国語を1つの言語として向き合うようになった。
テトリスの影響でポーランド語を始めました!
あれ以来、色々な言語をかじってきて20~30言語になった。
そろそろ、自分の「芯」となる言語を定めないとなぁ~(使命感
と考えるようになった。
そこで目を付けたのがポーランド語
別にポーランドには興味が無いんだけど・・・
テトリスの影響でポーランド語を学ぶ変人が世の中に居るらしい。
そして、ポーランド語を熱心に学ぶようになる。
ついには「星の王子様」のポーランド語訳をスラスラ読むレベルまで達するようになる。
自分が長~い間3番目にできる言語として君臨していた「韓国語」を追い抜いたのが「ポーランド語」でもある。
この調子で「英語」も追い越しちゃえ!
あ、できれば「中国語」も追い抜けるといいなぁ~
(謎の自分競争)
もっと違う言語が学びたくなった
今まで私が学んできた言語はヨーロッパ言語が多い。
そのせいか、新しいヨーロッパ言語を学んでも
「ん?なんか〇〇語でもあった文法と似ているなぁ~」
と思うようになってしまった。
今更古典ギリシャ語を学んでもねぇ・・・
そういえば、前に「あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」のウェールズ語を解読していたなぁ・・・
前から気になっていた言語なんだよね。
よし、ウェールズ語を学んでみるか!
と思って早速語学書を買って学んでみるとビックリ!
「今までに自分が学んできた言語とは違う・・・」
という新鮮な感覚を味わえた。
それがウェールズ語。
(あとはスワヒリ語もオススメらしい by黒田先生)
学べば学ぶほど面白く感じる言語に出会えてよかった
(小並感
語学のプロじゃないから堅苦しく考えない
ウェールズ語を学んでまだ一カ月
なのに、「専攻語」をウェールズ語に設定しちゃっている。
「専攻語+同系語+英語+有力語」のどれに当てはまるか考えようとすると、
どうしても「専攻語」のハードルが高くなって常に空欄になってしまう。
それだと面白くない!
だから、自分の「未来の」専攻語と言う意味でウェールズ語を専攻語にしてみた。
私は語学のプロでもなく、一般の会社員。
あくまでも趣味で外国語を学んでいるだけ。
言語を研究して学会で発表しよう!という気持ちはゼロ
そんな志の低い私が「専攻語+同系語+英語+有力語」を示すとしたら、以下になる。
さぁ、一年後の私の「専攻語+同系語+英語+有力語」はどうなっているかな?
少なくとも「英語」と「有力語」の中国語は変わらないと思うけど。