「こころぴょんぴょん」のスワヒリ語を分析・修正してみた

日本人やアメリカ人にとっては習得が簡単な事に定評のあるスワヒリ語にも訳されている。

そのスワヒリ語はどうやって翻訳したのかを分析してみた。
ついでにスワヒリ語を114514%だけ修正した。





「あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」とは?

色々な言語で翻訳された「こころぴょんぴょん」を解読してみた

ちなみにスワヒリ語で58言語目
(5言語、8言語じゃないよ!)

58言語目で、やっとアフリカ言語の登場です!
(アラビア語は除く)

「こころぴょんぴょん」のアラビア語訳を分析してみた

そもそもスワヒリ語って何?

どこの言語なの?

スワヒリ語はアフリカの東で使われている。

大体こ↑こ↑

googleマップ

以下3つの国ではスワヒリ語が公用語になっています。


・ケニア
・タンザニア
・ウガンダ


(ほとんどの人はそんな国なんて知らないと思うが・・・)

どんな文字を使うの?

昔はアラビア文字が使われていたけど・・・

今は英語のアルファベットを使って書きます!

「スワヒリ」=「海岸」

スワヒリ語関連の本を開くと、必ず書かれている決まり文句が以下。


スワヒリの語源は、「海岸」を意味するアラビア語です


↑ハッキリ言って、私は読み飽きた。

ちなみに「海岸」をアラビア語で書くと
سَوَاحِل
(サワーヒル・sawāhil)

アラビア語 سواحل

「サワーヒル」→「スワヒリ」として伝わったんだゾ!

「あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」のスワヒリ語訳

ニコニコ大百科のスワヒリ語が↓


Ah^~ akili got hopping Ja^~
アハ~ アキリ ゴット ホッピング ヤ~


「hopping」がある時点で嫌な予感がする。

試しに解読してみると・・・

うわあ……このスワヒリ語は雑ですね。
なんだこれは……たまげたなあ

 

なので私の方で修正した。


Ah^~moyo wangu unaruka^~
アハ^~モヨ ワング ウナルカ^~


結局、「Ah」以外を全部直す形になった。

これじゃあ、記事のタイトルが

「スワヒリ語を分析・修正してみた」

じゃなくて

「スワヒリ語に翻訳してみた」

になっちゃう、やばいやばい

スワヒリ語の発音方法

日本語のローマ字読みでなんとかなるんじゃない?
(適当)

特に発音で解説するところが無い。
強いて言えば、

wanguは「ヴァング」ではなくング」と発音する

に気を付けてね!

っていう点くらい。




スワヒリ語を分析するとこうなる

特徴

スワヒリ語がどんな言語なのかを3行で紹介すると


・語順はSVO(主語→動詞→目的語)
・名詞に「性」が無い代わりに「名詞クラス」がある
・単語の「前」に色々な文字がくっつく


【参考文献】スワヒリ語入門 文法手帖

↑を頭の中に入れておくだけでも、心ぴょんぴょんのスワヒリ語訳が理解しやすくなるゾ~

そもそも「名詞クラス」って何?

ヨーロッパ言語には名詞の「性」がある。

基本は男性+女性の2種類

言語によっては男性+女性+中性の3種類がある。


・男性
・女性
・中性


だけどスワヒリ語の場合、ヨーロッパ言語の「性」に相当するモノが16個もある!


・M-waクラス
・M-miクラス
・Maクラス
・Ki-viクラス
・Nクラス
・Uクラス
(~~~省略~~~)
・Paクラス
・Kuクラス
・Muクラス


↑の16個の名詞グループ分けをまとめて「名詞クラス」と呼ぶ。

単語の「前」に色々な文字がくっつく

ところで、英語のheart(心)を複数形にするとどうなる?

hearts(心たち)

になるよね?

 

よ~く見ると「heart」の後ろに「s」がくっついているね。

英語やヨーロッパ言語の場合,単語の「後ろ」に文字がくっつくよ!

 

だけどスワヒリ語の場合は単語の「前」に文字がくっつく。

heart(心)という単語をスワヒリ語風に複数形にすると

sheart(心たち)

になる。

「heart」「s」がくっついているね。

スワヒリ語を辞書でひくときは、「sheart」ではなく語頭の「s」を取る必要がある。

こ↑こ↑に注意しないと単語が見つからないぞ!

「Ah」=「あぁ^~」


Ah^~moyo wangu unaruka^~
アハ^~モヨ ワング ウナルカ^~


スワヒリ語の場合、「h」は常に「ハ」と発音する。

なので英語と同じ「Ah」で良いと思います。

え?「h」=「ハ」と発音するのが当然じゃないの?

と考えている兄貴はフランス語・スペイン語・イタリア語を学んで、どうぞ。

「こころぴょんぴょん」のイタリア語訳を分析してみた

「moyo」=「心」


Ah^~moyo wangu unaruka^~
アハ^~モヨ ワング ウナルカ^~


「moyo」は「心」を意味する名詞。

「名詞クラス」「M-mi」になる。

スワヒリ語 moyo

「wangu」=「私の」


Ah^~moyo wangu unaruka^~
アハ^~モヨ ワング ウナルカ^~


「wangu(私の)」「angu」「w」をくっつけた形になっている。

 

前に来ている「moyo(心)」「名詞クラス」「M-mi」

また、「moyo(心)」は1個だけを表す「単数」

 

名詞クラス「M-mi」「単数」を同時に満たすのがwangu」です。

スワヒリ語 -angu

「unaruka」=「ジャンプしている」


Ah^~moyo wangu unaruka^~
アハ^~モヨ ワング ウナルカ^~


「unaruka」は「ジャンプしている」を意味する動詞


スワヒリ語 -ruka

動詞を分解すると

u-na-ruka

「unaruka」の最初の「u」名詞クラス「M-mi」を表す。

「moyo(心)」の名詞クラスは「M-mi」だったよね?

だから、それに合わせて動詞の最初に「u」を付ける。

 

真ん中の「na」「現在形」を表す。

正確に言うと「現在進行」

それに対して「a」だと「単純現在」になる。

「現在進行」「単純現在」の違いは以下


現在進行(-na-)=「今」の時点での「ぴょんぴょん」を表す
単純現在(-a-)=「ぴょんぴょん」そのものを示す


【参考文献】スワヒリ語教室 時制

「あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」の場合、

「現在進行」「単純現在」のどちらを使うべきかで悩む。

まぁ「心ぴょんぴょん」はネタなんだしどっちでもいいんじゃない?
(適当)

という訳でオンライン辞書にある「現在進行」「na」を採用した。

 

最後の「ruka」は動詞の基本形。

「ruka」をベースに、文字が前からくっつくゾ~

スワヒリ語訳のまとめ


Ah^~moyo wangu unaruka^~
アハ^~モヨ ワング ウナルカ^~


を日本語に直訳すると


あぁ^~私の心がジャンプしているところです^~


スワヒリ語は日本人やアメリカ人にとって習得が簡単と言われている。

なので解読・翻訳はそんなに苦労しなかった。
(むしろ苦労するのは教材の少なさ)

TOEICの勉強をしている兄貴の皆さん!

気分転換に名詞クラスが16個もあるスワヒリ語も学んでみるのも面白いよ!