艦これではまだポーランド艦娘が実装されていない。
しかし、艦これのパクリオマージュである「戦艦少女R」では居るぞ!
本記事ではポーランド語の視線で艦娘を紹介する。
戦艦少女Rにおけるポーランド艦娘
実装されているのは一人だけ
名前は「ブリスカヴィカ」
提督向けに詳しく説明すると「グロム級駆逐艦・2番艦」
日本語版だとポーランド名が分かりにくい
この艦娘を「ポーランド語たん」にしてもいいんじゃないかな?
(適当)
ポーランド語を知らない兄貴は,
「ブリスカヴィカ」が何の意味なのかさっぱり分からないだろう。
中国語版ならポーランド名が分かりやすい
原作の中国語版も紹介する。
「ブリスカヴィカ」の中国語名
闪电 (Shǎndiàn)
に注目!!!
「闪电」は「簡体字」と呼ぶ漢字の書き方。
これを日本語用の漢字に置き換えると
閃電 (せんでん)
になる。
日本人なら、「閃電」の漢字から「ブリスカヴィカ」がどんな意味なのかイメージできる・・・ハズ。
ポーランド語の発音
艦娘のポーランド語読み
艦娘「ブリスカヴィカ」をポーランド語で書くと
Błyskawica
になる。
上記のスペルをポーランド語っぽいカタカナ表記にすると
「ブウィスカヴィツァ」
になる。
日本語名「ブリスカヴィカ」とは微妙に異なっているね。
細かい発音方法
Błyskawica
「ブウィスカヴィツァ」
この中で気を付ける文字は3個だけ。
ł =う
y =うぃ
c =つ
łは「わ・い・う・え・を」と言う時の「う」
yは「うぃ」に近い音。
ボールペンを口にくわえて「イ」と発音すれば、ポーランド語の「y」に近くなる。
参考までに、ポーランド語の「y」=ロシア語の「ы」になる。
cは「つぁ・つぃ・つぇ・つぉ」と言う時の「つ」
英語の「t」とは違う音だよ!
では、もう一回「Błyskawica」を発音してみよう!
Błyskawica
「ブウィスカヴィツァ」
なぜ日本語読みと表記がずれるのか?
日本語名だと「ブリスカヴィカ」
ポーランド語名だと「ブウィスカヴィツァ」
なぜ、読み方が微妙にズレるのか?
その理由を説明するよ!
日本語読みにする時、以下のように文字を変換したと思います。
Błyskawica 「ブウィスカヴィツァ」
↓
Blyskawica (「ł」→「l」) 「ブルィスカヴィツァ」
↓
Bliskawica (「y」→「i」) 「ブリスカヴィツァ」
↓
Bliskawika (「c」→「k」) 「ブリスカヴィカ」
ポーランド語の「ł(う)」「y(うぃ)」は発音しにくい。
そのため、無理やり近い文字に置き換えたのかな?
しかし 「ł(う)」→「l(る)」はやりすぎだと思うんですが・・・
一方、「c(つ)」は日本語にもある音なのだが・・・
英語読みの感覚で「c」を「k(か)」と置き換えたのだろう。
ポーランド語学習者から見ると、どっちが読みやすい?
私が「日本語」でカタカナ読みする場合、日本語名「ブリスカヴィカ」の方が読みやすい。
ポーランド語読みに近づけたカタカナ読み「ブウィスカヴィツァ」だと、一瞬だけ頭がフリーズする。
「ブ・・ウィスカ・・ヴィ・ツァ?」
↓
「ブ/ウィ/ス/カ/ヴィ/ツァ」
↓
「bu – ły – su – ka – wi -ca」
↓
「bły – ska – wi – ca」
↓
あっ、「błyskawica(稲妻)」の事か!
一方、ポーランド語「Błyskawica」のスペルを見れば、一瞬で
「ブウィスカヴィツァ!」
と発音できるんだけどね。
ポーランド語の意味
「Błyskawica」=「稲妻」
ポーランド語単語「Błyskawica(ブウィスカヴィツァ)」を日本語に置き換えると「稲妻」の意味になる。
英語なら「lightning」とか「flash of light」の意味になる。
参考までに「Błyskawica」という単語は「ポーランド語基礎1500語」という本にも書いてある。
言い換えると・・・
「Błyskawica」の意味が一発で分かれば1500語~2000語レベルの語彙力がある。
ポーランド語学習者なら「Błyskawica」という単語の意味くらい分かるよね?
私の場合、「Błyskawica」の中国語名から意味を思い出したのは内緒
「Błyskawica」を使った例文の紹介
単語に対応する日本語の意味が分かっただけでは「単語を覚えた」事にはならない。
なので、ポーランド語例文を読もう!(提案)
Po błyskawicy zawsze następuje grzmot.
ポ ブウィスカヴィツィ ザフシェ ナステンプイェ グジュモト
稲妻の後は、いつもゴロゴロ鳴り続く。
Wikisłowniku błyskawica【ポーランド語版】
上記の例文では、「błyskawica(稲妻)」の形が変わっているよ!
ポーランド語文法的にカッコよく説明すると以下になる。
1.「błyskawica(稲妻)」の前に「Po(~の後)」が置かれている。
2.「Po(~の後)」の後に来る名詞は「前置格」という形にする必要がある。
3.「błyskawica (単数・主格)」→「błyskawicy (単数・前置格)」
ちなみに、例文にある「błyskawicy」は単数・前置格だから・・・
「単数」なので、雷は一本だけ光った事が分かる。
もし、複数の雷が連続して出てきた場合は「błyskawica(稲妻)」を複数・前置格にする必要がある。
つまり
「błyskawica (単数・主格)」→「błyskawicach (複数・前置格)」
例文を修正すると以下になる。
Po błyskawicach zawsze następuje grzmot.
ポ ブウィスカヴィツァハ ザフシェ ナステンプイェ グジュモト
(複数の)稲妻の後は、いつもゴロゴロ鳴り続く。
ポーランド語の名詞って面倒臭い・・・
「błyskawica(稲妻)」という名詞は14通りも変化する。
艦娘「ブリスカヴィカ」が14人分身するみたいなモンだと思ってくれ。
名詞の変化表を以下に紹介する。
青で囲んだのが「単数・主格」
(つまり、名詞の基本形)
赤で囲んだのが「前置格」の形。
「単数・前置格」と「複数・前置格」の2通りがあるよ!
ついでに中国語名「闪电(Shǎndiàn)」の意味も紹介!
語学マニアの兄貴なら、ポーランド語だけでは終わらない!
中国語も紹介するぞ!
「Błyskawica(ブウィスカヴィツァ)」
の中国語名は「闪电(Shǎndiàn)」
「闪电(Shǎndiàn)」は日本語の「稲妻(いなづま)」の意味になる。
中国語例文も紹介する。
划过了几道闪电。
Huàguòle jǐ dào shǎndiàn
稲妻が何本か走った。
上記の例文から,「闪电(Shǎndiàn)」は「道(dào)」で数える名詞だと分かる。
解説が超適当なのは許して♡
もっと艦娘「ブリスカヴィカ」の事を知りたい提督へ
「ブリスカヴィカ」という駆逐艦に関してはウィキペディアで詳しく紹介されている。
しかし、ポーランド語(Polski)の方が50倍くらい詳しく解説している。
ポーランド艦隊について深く知りたければ、
ポーランド語を勉強しないとダメだってはっきりわかんだね。