アラビア語を描きたい?よろしい、ならば「ムスタシュファー」だ

アラビア語を知らない人の中には
「文字を覚えるのは面倒だけど、アラビア語で何か描いてみたいなぁ~」
と考えている兄貴もいるだろう。

そんな兄貴にオススメするアラビア語が「ムスタシュファー」
مستشفى




「ムスタシュファー」の描き方

「病院」を意味する単語


مستشفى
ムスタシュファー


「病院」を意味する単語。
まぁ、意味は覚えなくていい。

右から描き始める

アラビア語は日本語とは逆の方向から描き始める。

一文字ずつ描く

「ムスタシュファー」は、6個の文字で構成されている。

右の①の文字を描いたら、次は②の文字を描いて
次は③の文字を・・・

 

のようにつなげて描いて行く。

言語学の「線状性」を小学生でも分かるように説明した内容

書き順

ざっと示すと以下になる。

これだけでは、まだ足りない!
追加で点を付ける必要がある。

点を付ける順番

⑦⑧⑨は、あくまでも一例。

アラビア文字を描くときの「点を付ける順番」は漢字みたいに厳しい決まりは無いらしい。

それだと

「結局、点はどっちから描けばいいんだよ!?」

と突っ込まれそうなので・・・
本記事では点の描き忘れを防止する意味で「パターン1」を採用する。

 

参考までに、私がアラビア語で文を書く時は「パターン1」
アラビア語講座を見た限りでは「パターン2」で書く先生もいらっしゃる模様




実際に「ムスタシュファー」と描いてみよう(提案)

用意するモノ

お絵描きの時と全く同じ感覚でOK!


・紙
・ペン


脳みそにアラビア語の知識が必要になるのは内緒

描き始め

まず1文字目

アラビア語を描くときに使うペンの色は何でもいい。
とりあえず、「線」の部分は青色で描くことにする。

 

描き始めの場所に注意!

線の部分を描いて行く

2文字目

 

3文字目

 

4文字目

 

5文字目

 

6文字目

これで、の部分は完成。
後はを付けるだけ。

最後に点を付ける

まさしく「画竜点睛」

「点」赤色で描くことにする
(※普通は「線」も「点」も同じ色で書きます。念のため)

 

まず3文字目。
点は2個ある

1つ目の点を右側に付ける

2つ目の点を左側に付ける

 

次に4文字目
点は3個ある。

1つ目の点を右側に付ける

2つ目の点を上側に付ける

3つ目の点を左側に付ける

 

最後に5文字目。
点は一個だけ

 

これでアラビア語の単語「ムスタシュファー」の完成!

実際にアラビア語を描くのは楽しい

私がアラビア語を始めたばかりの頃・・・

「私は学生です」を意味するアラビア語を書いた文字(絵?)を見て

「すげぇええええええええええええええええ」
「今まで模様にしか見えなかったアラビア語を書いてるよ!」

と一人でニヤニヤしたのはいい思い出。

 

だから「アラビア語で何か描きたい!」と思う兄貴は、ぜひとも紙とペンを用意して、アラビア語で「ムスタシュファー」と描いて欲しい。
مستشفى

 

たった1つのアラビア語単語を描いただけでも

「すげぇええええええ」

と感動すると思うよ!

文字を知らない人が、未知の文字を描くときの脳みそ

2~3歳の子供が描く絵

アラビア語を知らない人が、アラビア語の文字を「描く」時の頭の中の働きって


2~3歳の子供が絵を描く時の頭の中


に近いと思う。

 

2~3歳の子供が描く絵って、丸っこい頭に、棒だけの胴体があるイメージだよね?

でも、2~3歳の子供はわざと下手な絵を描いているわけではない。

私が思うに、子供が見えている外の世界を言語化する能力が無い。
言語化できないのだから、外の世界は「見えているようで、見えない」

子供が言語化できるのは、ぜいぜい「顔」とか「丸」、「目」「口」程度

それ以上の難しい事柄に関する語彙が頭の中に無い。
その為、外の世界を言語化して分類できない

 

要するに脳みその中で「見えない」ものは描けない。
だから、大人から見て「変だなぁ~」と感じる絵を描いてしまう。

 

それは、アラビア語を知らない人がアラビア語を書くときの脳の働きに似ているんじゃないか・・・?

アラビア文字を知らない人こそ、アラビア語を描こう!

ほとんどの日本人は、日本語と英語の文字を書ける。
なぜなら、以下の描き方を頭の中で言語化できているから


・ひらがな
・カタカナ
・漢字
・英語のアルファベット


要するに、日本語を知らない人にひらがなの書き順を説明できる能力があるって事。
(伝え方の上手さは置いといて)

 

一方、アラビア語の文字を書ける人はほとんどいない。
なぜならば、アラビア語の文字の書き方を言語化できないから。

要するに「知らねぇモンなんて描けるわけないだろ!!!」

ぜいぜい


・右から書く

・文字をつなげて書く

・ミミズに見える


のイメージしか無いだろう。

 

アラビア語を知らない人に、「なんか適当にアラビア語で書いて」
と言われたら、どうやってアラビア語を書くのだろうか?

きっと2~3歳の子供の絵のように、アラビア語を描く。
それを見たアラビア語学習者は「それ、アラビア語じゃねえwwwww」と笑う。


アラビア語を知らない人 = 2~3歳が描く絵

アラビア語学習者 = 2~3歳が描いた絵を見た大人


 

アラビア語を知らない人は、アラビア語を見ても
「見えているようで見えていない」

要するに、頭の中で文字の書き方を言語化できないものに対しては「見えない」

 

そういう「見えない」=「知らない事」が「分かるぞぉ!」
ってなるのが語学の楽しさの1つだと思う
(語学に限らず、他の学問でも同じ事が言えるのだが)

 

まぁ、苦労はしたくないからとりあえずアラビア語ても描いてみたら?

前提知識は不要だし、ペンと紙だけでOK。
それにアラビア語は小学生の頃から存在だけは知っている言語でしょ?

 

という訳で、アラビア語を描いてみよう(提案)

アラビア語学習者の私はグルジア語も学んでいる

今まで

「アラビア語を描け!」「アラビア語を描け!」

とうるさく言ってすまんな。

 

そういう私はアラビア語がずいぶん上達してしまった。
その結果「ムスタシュファー」程度のアラビア語単語を書いても感動しなくなった。

そこで、全く知らない文字(←そこ重要)を使うグルジア語(=ジョージア語)の勉強も再開した。

ジョージア語のグルジア文字は全部同じじゃないですか!?

久しぶりにグルジア文字を描こうとしたら、アラビア語と同じく右から左へ書いてしまった。

それくらいグルジア語の文字に関する知識が無いの・・・

 

そんな私でも毎日、10分くらいはグルジア語の文字を読んでいる。
おかげで(アラビア語学習者から言うのもなんだけど)模様にしか見えなかったグルジア語の文字も読めるようになってきた。

 

「グルジア文字が読める、読めるぞぉ!!」

と感動して楽しい。

今までグルジア文字が「見えているようで見えていない」存在だったのが、
今では「見えているようで、まぁ拾い読みはできるんじゃないかな(適当)」の脳みそになりましたとさ。