世の中には特定の分野にかなり詳しい変わり者がいる。
数学や物理学、天文学、歴史学、考古学、生物学、、、等々の研究者がそれに当てはまる。
それは言語学(=語学マニア)でも同じ。
そういう人を見分ける方法を紹介する。
目次
普通の人が語学マニアかどうかを見分ける時にありがちな質問
相手が語学マニアかどうか知りたい!
っていう場合・・・
日常の何気ない会話で
と質問しようと考えている人が多いだろう。
だけどこの質問をしても、相手が語学マニアかどうかは分からない。
仮に相手がフランス語の語学書を買って10分読んだだけでも
という回答になる。
フランス語の知識が無くても、とりあえずフランス語の本を10分だけ読めば「フランス語をやってる」と回答できちゃう。
語学マニアかどうか一瞬で見抜くためのたった1つの質問
相手が語学マニアかどうか知るためには、以下の質問をすればいい
別にアナタはハンガリー語について全然知らなくてもいい。
とりあえず「ハンガリー語を知っていますか?」的な質問を相手に投げつける。
その時の相手の反応で語学マニアのレベルが一発で分かる。
ハンガリー語がどういう言語かは上の記事を読んで、どうぞ。
「ハンガリー語知ってる?」と聞いたときの相手の反応
相手の回答次第で語学マニアのレベルが分かる。
レベル0:一般人
何それ?
そんな外国語なんてあるの??
レベル1:ハンガリーに行った事のある一般人
ここで話される言語ってハンガリー語だっけ?
レベル2:ある程度言語学に詳しい人
どっかで聞いたことがある気がするなぁ。
レベル3:かなり言語学に詳しい人
他のヨーロッパ言語とは大きく異なるのが特徴だよ。
レベル4:ものすごく言語学に詳しい人
形態的には膠着語に分類され、母音調和の原則を持つ点で、日本語と共通する特徴がある。
名詞の格変化は、20種類の格を示す接尾辞を膠着させて示すのが大きな特徴だな。あ、ちなみにハンガリー語と同系統のフィンランド語は15種類、エストニア語は14種類な。
なぜ「ハンガリー語を知っていますか?」の質問なの?
理由は3つある。
メジャーでもないし超マイナー言語でもない
フランス語のようなメジャー言語だと、一般人でも「知っているよ」と回答される。
逆に超マイナー言語だと、語学マニアですら「??そんな言語あるの?」と回答される。
ハンガリー語の場合は日本人にとってはメジャー言語でもないし、超マイナー言語でもない。
ハンガリー語は話者人口1500万人で世界50位程度。
世界中には4000以上もの言語がある中で、ハンガリー語はややメジャーな言語、と言える。
ハンガリー語は「変わった言語」だから
語学マニアなら分かると思うが・・・
ハンガリー語はややメジャーな言語の中でも変わった言語。
どこが変わっているのか簡単に説明すると・・・
ハンガリー語はヨーロッパで話される言語。
にもかかわらず「言語グループ」が他のヨーロッパ言語と全く異なる。
例えば、フランス語とドイツ語は似ている。
なので、フランス語の知識があればドイツ語も簡単に学べる。
だけど、フランス語とハンガリー語は全然似ていない。
なので、フランス語の知識があってもハンガリー語の学習は有利にならない。
むしろ、ゼロの状態からハンガリー語を学ばないといけない。
ヨーロッパ人ですら、ハンガリー語の取得は困難です
・・・以上がハンガリー語の特徴。
言語学に詳しい人の間では、「ハンガリー語」がヨーロッパ言語の中でも変わった言語で有名。
日本でハンガリー語を学ぶ時点で語学マニア
ハンガリーに住んでいる日本人がハンガリー語を勉強するのは普通。
だけど、日本でハンガリー語を勉強する人はほとんどいない。
外国語を学ぶなら、役に立つ英語やフランス語、ドイツ語、中国語みたいなメジャー言語だ!
と考えるのが一般人の思考だよね。
だけど、あえて役に立たないマイナー言語を学ぶ人が語学マニアです。
あえてハンガリー語を学ぶ人は、フランス語、ドイツ語みたいなメジャー言語の知識も豊富。
色々な外国語を学んで「面白いな~」と思うから、マイナー言語まで手を付ける。
言語を学んで「役に立つ」とかは一切考えない。
「言語を学ぶのが楽しい!」と思うのが語学マニアです。
だけど「ハンガリー語知ってる?」の質問は役に立たない
まず、私のような語学マニアの人間はほとんどいない。
語学マニアに会いたければ、言語学を研究している大学に行くのが一番早い。
そういう大学内でなら「あなたはハンガリー語をご存知ですか?」の質問は役に立つ。
だけど、大学生でもない人が大学に行くのかな?
普通の人が集まる場所と言えば、飲み会とか合コン
そういう場で一緒になる人が語学マニアの可能性はほぼゼロです。
「ハンガリー語知ってる?」と質問してもほぼ100%「知らん」と回答されるだけ。
役に立たない無駄な知識でした。