「こころぴょんぴょん」をハンガリー語に翻訳してみた

ニコニコ大百科にある「こころぴょんぴょん」の記事を見ると世界中の全言語に翻訳されている。

でも、シオタラン(塩足らん)で有名なハンガリー語は何故か翻訳されていない。

なので、自分で訳してみた。





「あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」とは?

色々な言語で翻訳された「こころぴょんぴょん」の一覧

そもそもハンガリー語って何?

ハンガリー語はハンガリーという国で話される言語。
話者人口は1500万人。

ハンガリーはヨーロッパの真ん中にある国。

にもかかわらず、ハンガリー語は他のヨーロッパ言語とは全く異なる文法、語彙になっている。

ハンガリー語は、どちらかと言うと日本語に似ている。
そのため、ヨーロッパ人ですらハンガリー語の取得は困難と言われている。

相手が語学マニアかどうか見分けたければ「あなたはハンガリー語を知っていますか?」と質問してみよう。

相手が語学マニアかどうかを見分けるためのたった1つの質問

「あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」のハンガリー語訳


Ah ^ ~ szívem ugrik ^ ~
アハ~ シーヴェム ウグリク~


ハンガリー語の発音方法

ハンガリー語の発音はヨーロッパ言語の中でも簡単な方。

特に難しい発音は無い。

「sz」=「ス」

「sz」「s」と「z」に分けて発音しない。
まとめて「ス」と発音する。

ハンガリー語の「sz」は英語の「s」に相当する。

szívem=ーヴェム

 

ちなみに「sz」はポーランド語で「シュ」と発音する。

ポーランド語を勉強した人がハンガリー語の発音を学ぶと、よく混乱する。

「こころぴょんぴょん」のポーランド語訳を分析してみた

「í」=「イー」

「i」の上に「/」が付くと、長く発音する合図になる。

szívem=シヴェム




ハンガリー語を分析するとこうなる

「Ah」=「あぁ^~」


Ah ^ ~ szívem ugrik ^ ~
アハ~ シーヴェム ウグリク~


「Ah」は感嘆詞。

フィンランド語版では「Ah(アハ)」なので、それに合わせた。

「こころぴょんぴょん」のフィンランド語訳を分析してみた

「szívem」=「私の心」


Ah ^ ~ szívem ugrik ^ ~
アハ~ シーヴェム ウグリク~


「szívem」「私の心」を意味する名詞

szív(心) +  em(私の)

に分解できる。

「szívem」を正確に訳すると「私の1個の心」になる。

ハンガリー語における名詞の扱いはヨーロッパ言語の中でも特殊です。

 

まず、こころぴょんぴょんにおける「心」は1個を表す。

すなわち、「心」は単数形になる。

単数・主格szív(心)を使う。

ハンガリー語 szív

一方、szív(心)を持っている人は

所有者は一人称・単数(1st person sing.)

「私の心」はハンガリー語で「szívem」「szíveim」のどちらかになる。

ところで、先ほど「心」は1個だと言った。

なので、「私」が所有している「モノ」単数扱いになる。

「szívem」「私の1個の心」と訳できる。

ハンガリー語で名詞の所有を表す場合、以下を考慮する必要がある。


1.持っている人の人称(私、君、彼)
2.持っている人の数(一人、二人以上)
3.所有しているモノの数(1個、2個以上)


なお、ヨーロッパ言語にありがちな「性」は無い。

「ugrik」=「ジャンプしている」


Ah ^ ~ szívem ugrik ^ ~
アハ~ シーヴェム ウグリク


ugrik「ジャンプしている」という意味の動詞。

英語なら「he is jumping」

厳密に言うと、直説法・不定活用・現在形・三人称・単数

ハンガリー語 ugrik

ハンガリー語の動詞は不定活用定活用の2種類がある。

 

不定活用は、英語で言えば「a + 名詞」の動詞バージョン

一方、定活用「the + 名詞」の動詞バージョン

 

こころぴょんぴょんでは、「ジャンプしている」の目的語が無い。

「ジャンプ」する目的がハッキリしていない!

なので不定活用として動詞を活用させる。

 

また、ハンガリー語は英語みたいに現在進行形を区別しない。

なので、ugrik「he jumps」でも「he is jumping」のどちらにも訳できる。

ハンガリー語訳のまとめ


Ah ^ ~ szívem ugrik ^ ~
アハ~ シーヴェム ウグリク~


を日本語に直訳すると


あ~私の一個の心がジャンプしています


「あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」に近い意味になったよ!

「あぁ^~」とか「じゃぁ^~」の部分は訳できてないけど。