これくらいのマイナー言語になると、文字と音の関係をネットで調べることすら難しくなる。
たまたまネットに コーンウォール語文法(英語)のサイトがあったけど説明が難しすぎィ!
なので、ワイの方で整理してみた。
そもそもコーンウォール語って何?
イギリスの端っこで使われている言語
イギリスのこ↑こ↓
イギリスの端っこにある「コーンウォール地方」に住んでいる人が使っている言語。
現在は「ほぼ死語」状態
「ケルノウ語」とも呼ばれているけど、本記事では「コーンウォール語」で統一するゾ~
参考までに「コーンウォール語」をコーンウォール語で書くと、2パターンあるよーん。
・Kernewek(ケルネウェク)
・Kernowek(ケルノウェク)
アイルランド語やウェールズ語に似た言語
説明が面倒くさいので↓を読んで、どうぞ
あっ、そうだ(唐突
(地理的にも、言語的にも)ブルトン語に近い言語だゾ~
コーンウォール語講座の先駆者兄貴
日本語のサイトは1つしか無い
この記事を書いた時点(2025年3月)で、日本語で書かれているコーンウォール語講座はネットに1つしか無い(と思う)
コーンウォール語入門 (1) 名詞・定冠詞・形容詞・所有
(発音の解説は)ないです
その他は、言語の概説とか有料アプリの広告ばかりHITする・・・
英語のサイトはいくつかある
書かれている内容が専門的過ぎるのは内緒
英語で書かれたコーンウォール語文法(発音の説明もあり)
A Handbook of the Cornish Language, by Henry Jenner
Cornish Simplified (Smith).pdf (古い文法書)
An Outline of the Standard Written Form of Cornish(よく出てくる単語リスト)
(文字と発音を分かりやすく解説したサイトなんて)ないです
そんな皆様のためにぃ~
A Handbook of the Cornish Language, by Henry Jenner
↑のサイトにある発音の説明を分かりやすく解説してみた
使う文字は、英語のアルファベット+α
+αの文字
母音の上にちょこっとだけ印を付けた文字なんじゃよ。
â, ê, î, ô, ŏ, û, ŭ, ŷ
母音の上に「へ」みたいな印が付いたら、その母音を長く読むッ!
母音の上に「V」みたいな印が付いたら、その母音は「あいまい母音」を示す。
要するに「あ・い・う・え・お」のどれにも該当しない中間的な母音ね!
なお、子音は英語のアルファベット範囲でカバーできる模様
2つ以上の文字を組み合わせた専用の音がある
二重母音や二重子音の事ね!
「文字と音」の関係は後で説明するとして・・・
文字の組み合わせだけ、ざーっと紹介するゾ~
二重母音:
aw, ai, ay, ei, ey, eu, ew, oi, oy, ow, ou
二重子音:
bm, ch, dh, dn, gw, gh, ng, qw, sh, th, wh, zh, gwl, gwr, qwr, wl, wr
ふぁっ!?多すぎィ!
ってなる兄貴が全国に114514人居ると思うんで、分かりやすく解説してイキますよ~イクイク~
母音の発音
何も印が付いていない母音
a i u e o
↑は「ア・イ・ウ・エ・オ」でおk
ちょこっとだけ補足じゃよ。
aの後に二重子音や流音(例:s)が続くと「オ」になる
例えば
gwander(弱さ)
は「グワンデル」ではなく「グォンデル」と読む。
その他に、母音としてのyもある
「イ」と読むゾ~
アクセントが無い語末に使われる文字ですぞwww
英語で言う carry とか marry の”y”と考えておk
母音の上に「へ」が付いた場合
その母音を長く読んで♡
â, î, û, ê, ô
↑は「アー・イー・ウー・エー・オー」でおk
あっ、そうだ(唐突
ôは、英語のdawn /dɔːn/ の”aw”「オー」に近い音になるゾ~
他にŷもあるけど「イー」ではないゾ~
ŷは「アイ」と読む。
英語のmine /mὰɪn/ の “i” /ὰɪ/ に相当するのよん。
母音の上に「V」が付いた場合
あいまいな母音になるでござる。
…とは言っても2つしか無いんですけどね。初見さん
ŭ, ŏ
ŭは、あいまいな「ア」
英語の until /əntɪ́l/ の /ə/ね!
少なくとも「ウ」ではない!
ŏは、あいまいな「オ」
英語の ton /tʌ́n/ の/ʌ/
口を軽く開いた「ア」
二重母音
全部で11個ある
aw, ai, ay, ei, ey, eu, ew, oi, oy, ow, ou
この中で、文字通りに読めそうなのは↓の4つ
ai, ay, oi, oy
ai, ayは「アイ」と読む。
(mineの”i”)
oi, oyは「オイ」と読む。
(boyの”oy”)
その他の7個は、文字通りに読めない
覚えるのが面倒くさい
まず
ei, eyは、「エイ」ではなく「アイ」と読む。
(先ほどのmineの”i”と同じ)
awは、「アウ」ではなく「オー」と読む。
ôと同じ発音になる。(dawnの”aw”)
eu, ewは、「エウ」ではなく「ウー」と読む。
長い「ウー」の音(dew /djúː/ の”ew”)
ouは「オウ」ではなく「ウー」
先ほどのeu, ewとは違う母音らしい
ûと同じ音になるゾ~
最後のowは2パターンあってややこしい。
アクセントの無い語尾とか、ow単独の単語の場合、「オー」と発音する
(boneの”o”)
それ以外のケースは「ウー」と発音する。
ûとかouと同じ音になるんだゾ~
母音の説明はこれで終わり!閉廷!…以上!皆解散!
子音の発音
1文字の子音
まぁ、ほとんどは英語と同じなんですけどね。初見さん
英語と違う子音だけ説明するゾ~
とは言っても、1つしか無いんですが、それは・・・
s・・・位置によって、「ス」「ズ」「ジ」の3パターンある
詳しく説明すると
・語頭の場合→「ス」 /s/
・語尾の場合→「ズ」 /z/
・それ以外→「ジ」 /j/
あっ、そうだ(唐突
「h」の文字があっても、一部の二重子音を除いて「フ /h/」と発音しないぞ~
「h」があったら、基本は発音しない
これだけはハッキリと真実を伝えたかった。
ちなみに、fは「フ /f/」の子音。
ウェールズ語のクセで「ヴ(v)」と発音してはいけない(戒め
wが付く二重子音
まず、wが付く二重子音に注目~♪
gw, qw, wh, gwl, gwr, qwr, wl, wr
最初の2つは、文法的な音変化に使われる子音
gw「グゥ」
qw「クゥ」
whは、「ファッ!?」の「ファ」
(whatの”wh”)
先ほど「h」の文字は発音しないと言ったな。
すまんが、二重子音whの場合は /h/ の音で発音するんだゾ~
ウェールズ語だと”chw”のスペルに相当する(個人的なメモ)
残りの5つ
gwl, gwr, qwr, wl, wr
にあるwの子音は、弱く発音する
wの音を省略して、カタカナ読みで書くと↓になる
gwl「グル」
gwr「グル」
qwr「クル」
wl「ル」
wr「ル」
例えばgwrîgは「グゥリーグ」ではなく「グリーグ」に近い音になる。
コーンウォール語の写本ではgrîgと略して記載される事がある。
w以外の二重子音で混乱するヤツ
残った二重子音、多すぎィ!
bm, ch, dh, dn, gh, ng, sh, th, zh
まず
bmはbiim兄貴とは関係ない!
bmは「ブム」ではなく「ム」
/m/と同じ子音。
bはただの飾り。
アクセントが付いている音節とか、単音節の短母音を示すためにbを付けているだけ。
同様にdnは「ドゥン」ではなく「ン」
/n/と同じ子音
dはただの飾りだって、ハッキリわかんだね。
じゃあ同様にdhはdが飾りだから、「フ /h/」かな~?
・・・ってなった兄貴は、二重子音whの事を思い出して、どうぞ。
wh以外は、「h」が付いても発音しないゾ~
dhは「ズ /ð/」って発音する
(thisの”th”)
ウェールズ語だと”dd”のスペルに相当する(個人的なメモ)
ではghは、どうやって発音するのかな?(すっとぼけ
wh以外は、「h」が付いても発音しないんだから・・・
gが単なる飾りとは考えにくい・・・
結論から言うと、ghは喉音の「フ」
アラビア語とかヘブライ語にもある、ノドの喉の奥から出す「フ /x/」
少なくとも「グフ」ではないゾ~
英語の知識で分かる二重子音
残ったのは↓
ch, ng, sh, th, zh
どれも英語の知識で読めるでしょ(適当
まずchは、日本語の「チ /ʧ/」
(churchの”ch”)
thは、「ス /θ/」
(mouthの”th”)
shは、日本語の「シ /ʃ/」
zhは、「ジ /ʒ/」
先ほどのsh「シ」に濁音を付けた音
フランス語の j(ジ)と同じらしい
ngは「ン /ŋ/」
(singerの”ng”)
これでコーンウォール語の「文字と音」の説明は終わりッ!
ぬわああん疲れたもおおおおおおん
一覧で整理してみた
分かりやすくするために、カタカナ読みだけで整理した。
正確さに欠けるけど、許して♡