古典ヘブライ語では、点「・」が付いた文字は必ずしも同じ読み方になるわけではありません。
ג כ פ בは弱ダゲシュが付く代表的な4文字ですが、強ダゲシュが付くと発音が変化します。
例えばבは、強ダゲシュによってבּとなり、子音を2つ重ねたように発音します。
一方で、同じ点「・」が付いていても弱ダゲシュの場合は、子音を重ねて読んではいけません。
この記事では、古典ヘブライ語におけるג כ פ בの強ダゲシュの発音ルールと、実際の単語例を使って詳しく解説します。
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基礎的な発音ルール「だけ」で60記事以上も書ける言語がヘブライ語

いろいろな文字の強ダゲシュ発音
ב(V)
ב(V)に強ダゲシュが付くとבּ(BB)になる
שִׁבַּר(ShiBBaR・シッバル)=彼は、粉砕した
הִבִּיט(HiBBiT・ヒッビト)=彼は、見つめた
סַבָּל(SaBBaL・サッバル)=荷役(にえき)
船荷を上げ下ろしする事
הִתְאַבֵּל(HiT’aBBeL・ヒトアッベル)=悲しむ
הִתְחַבֵּא(HiTKhaBBe・ヒトハッベ)=彼は、身を隠した
גִּבּוֹר(GiBBoR・ギッボル)=勇者
↑の1文字目גּ(G)に付いている点「・」は弱ダゲシュ
דִּבֶּר(DiBBeR・ディッベル)=彼は、話した
יַבָּשָׁה(YaBBaSha・ヤッバシャ)=陸地
ポケモンの「ヤバチャ」ではない!
כִּבֵּד(KiBBeD・キッベド)=彼は、重んじた
↑の1文字目כּ(K)に付いている点「・」は弱ダゲシュ
פ(F)
פ(F)に強ダゲシュが付くとפּ(PP)になる
מִפְּנֵי(MiPPeNe・ミッペネ)=~の前から
חָרָה אַפּוֹ(KhaRa aPPo・ハラ アッポ)=彼は、怒った
ג(G)
ג(G)に強ダゲシュが付くとגּ(GG)になる
מְרַגֵּל(MeRaGGeL・メラッゲル)=スパイ
הִגִּיד(HiGGiD・ヒッギド)=彼は、告げた
הֻגַּד(HuGGaD・フッガド)=彼は、告げられた
כ(Kh)
כ(Kh)に強ダゲシュが付くとכּ(KK)になる
הִכָּה(HiKKa・ヒッカ)=彼は、打った
הֻכָּה(HuKKa・フッカ)=彼は、打たれた
אֲרֻכָּה(aRuKKa・アルッカ)=長い(女性形)
כִּכָּר(KiKKaR・キッカル)=丸パン
↑の1文字目כּ(K)に付いている点「・」は弱ダゲシュ
以下のようなパンをכִּכָּר(KiKKaR)と言うらしい。
強いダゲシュにならない例
前の文字が子音の時は弱ダゲシュ
すでに学習済だけど、復習~

言葉で説明すると、複雑なルールになるね・・・
子音を2つ重ねて読まない単語
נִלְכַּד(NiLKaD・ニルカド)=彼は、攻略された
「NiLKKaD(ニルッカド)」ではない!
3文字目のכּの前の文字はלְ(L)
無音シェヴァの母音記号が付いている。

つまり、לְ(L)は母音なし = 子音で終わる
3文字目のכּの前の文字は子音で終わるלְ(L) なので、
כּに付いている点「・」は弱ダゲシュ
よってכּは「K」と発音する。
「KK」じゃないよ!
מִדְבָּר(MiDBaR・ミドバル)=砂漠
「MiDBBaR(ミドッバル)」ではない!
מִזְבֵּחַ(MiZBeaKh・ミズベアフ)=祭壇
「MiZBBeaKh(ミズッベアフ)」ではない!
なお、上記の単語は「潜入パタハ」が起こっている。
次の講座:מ・נの強ダゲシュ
ヘブライ語の強ダゲシュ|מ(M)・נ(N)の発音ルールを解説
次の記事では、ヘブライ文字מ(M)とנ(N)に付く強ダゲシュについて解説します。
強ダゲシュによって子音が重なる仕組みや、聖書ヘブライ語での特殊な読み方を詳しく紹介します。
ヘブライ語講座まとめ
ここまで読んだ兄貴向けに、ヘブライ語の文字・発音・単語・文法を体系的にまとめています。


