アラビア語で最初に覚えるべきたった26個の文字

アラビア語の勉強を始める人がアラビア文字一覧を見ると「ゲェ~」ってなる。

独立形とか語頭形、語中形、語尾形とか何だよ!?

ってなった方のために、まず覚えるべき文字を紹介する




そもそもアラビア語ってどんな文字を使うの?

以下を読んで、どうぞ。

「こころぴょんぴょん」のアラビア語訳を分析してみた

覚えるべきアラビア文字は100個くらい

よくアラビア語の教科書とかでは

 

アラビア語のアルファベットはたったの28個

 

って書かれているけど、騙されないで!

 

アルファベット1個だけで4つの形があるよ!
(独立形、語頭形、語中形、語尾形)

更に「アルファベット28個」以外にも文字があるし、母音記号も覚えないと発音できない。

100個くらい覚えれば、どんなアラビア語でも発音できるかな?という感じ

まず覚えるべき26個の文字

「26個の文字」の内訳は以下


・アルファベット22個の「語中形」
母音記号4個(ア、イ、ウ、母音なし)


「語中形」「母音記号」について簡単に説明するよ!

語中形とは?

アラビア語は文字をつなげて書くことで有名だよね?

 

文字をつなげる時,最初は「語頭形」で書く。

その次に「語中形」で書く。

そして単語の最後は「語尾形」で書く。

 

これが基本のアラビア語の書き方です。

でも、最初からいきなり「語頭形」「語中形」「語尾形」の3つを覚えようとすると頭がパンクする。

更に「独立形」っていうのもあるんだぞ・・

こりゃぁ挫折待ったなし!

 

という訳で、まずは「語頭形」「語中形」「語尾形」の内、「語中形」だけに絞って覚えちゃえ!っていう作戦。

実際、アラビア文字の「語中形」だけ覚えちゃえば「語頭形」「語尾形」もなんとなく導ける(事がある)

母音記号とは?

アラビア語自体には母音がある。

だけど、書くときは「子音」だけ

「母音」は書かない。

 

例えば英語の「Telephone」の場合・・

アラビア語風に書くと「Tlphn」になる。

 

じゃあ、「Tlphn」はどうやって読むのかって?

それは・・・単語ごとに「隠された母音」を覚える必要がある。

 

幸い、アラビア語は母音が3個しかない。(ア、イ、ウだけ)

それに加えて「母音なし」の読み方もある。

他にも母音があるんだけど・・・(アン、イン、ウン、アー)

 

いきなり母音を全部覚えようとすると挫折するんで、まずは4個の母音記号だけ覚えましょう。




母音記号の読み方

アルファベット22個の「語中形」を紹介する前に、母音記号の読み方を説明する。

母音記号の区別

アラビア文字1個の上か下に母音記号を書く。

その母音記号を見れば、

「ア」「イ」「ウ」「母音なし」

のどれかが一発で分かるよ!

母音記号は外国人向けに用意されたモノ

注意点として、本物のアラビア語は母音記号を書きません!
(※コーラン等は除く)

アラビア語の母音記号は、あくまでもアラビア語を学ぶ子供や外国人向けに親切に書いてもらっているだけ。

そのことを頭に入れて、次の章で「アイウ」と発音してほしい

アルファベット22個の「語中形」の読み方

B(バ)

アラビア語は右から左(←←←)へ読む言語。

なので、上のアラビア語の発音は「BA BI BU B」になる。

N(ナ)

Bの時の点が上側へ移るとNに変わる。

発音は「NA NI NU N」です。

Y(ヤ)

Bの時の点が2個に増えるとYに変わる。

アラビア語におけるYの発音は「ヤ」

T(タ)

Nの時の点が2個に増えると、Tに変わる。

TH(ス)

Nの時の点が2個に増えると、THに変わる。

英語の「thank you」の「th」っぽい音になる。

S(ス)

英語の「s」と同じ。

先ほどの「TH」と発音が違うので注意!

SH(シ)

Sの点を1個から一気に3個へ増やすとSHになる。

英語の「shall」の「sh」っぽい音になる。

F(フ)

大きく〇を書いて、上に点を一個だけ付ければFになる。

Q(カ)

Fの上の点が1個から2個に増えるとQになる。

なお、Qの発音は「キュー」ではない。

のどの奥から「カ」と発音すれば、それっぽくなる。
(後で紹介するKとは違うので注意!)

H(ハ)

線の上下に〇を一個ずつ書けばHになる。

上のアラビア文字がアレに見える兄貴は相当心が汚れています。

J(ジ)

Bの時の短い縦の棒を左側へ傾ければJになる。

なお、Jは「ヤ」ではなく「ジ」と読む。
(ドイツ語を勉強した兄貴は気を付けて!)

H・(はぁ~)

Jの時の点を消せばHっぽい音になる。

ただし、Hの音ではない。

冷たい手を温める時に「はぁ~」って息を出すHです。

KH(がぁ~)

Jの点を上へ移動させるとKHの音になる。

なお、KHは「クフ」ではありません。

いびきの時に「がぁ~がぁ~」と出す音に近いです。

K(カ)

日本語のひらがな「く」を線の上に置くとKになる。

もしかして日本語「く」の起源はアラビア語の可能性が微レ存・・・?

L(ル)

線の上になが~い線を引けばLになる。

(みじか~い線だとB、Nと混乱するから止めたほうが良い。)

M(ム)

線の上にピラミッドを置けばMになる。

ちなみにピラミッドをアラビア語で「ハラム」と言います。

アラビア語 هرم

’(発音なし)

線の上にピラミッドをさかさまに置けば「’」の音になる。

「’」の音の説明はマジで難しい・・・

アラビア語の教科書とかでは「のどからしぼり出す音」って書かれている。

「発音しない」でもOKみたい

GH(があ~)

さかさまのピラミッドの上に点を付ければGHの音になる。

なお、GHは「ガハ」ではないので注意!

先ほど紹介したKH(がぁ~)はいびきの音。

それに対してGH(があ~)はうがいをする時の「ガラガラ」の音になる。

(※英語のG(ガ)とは全く別の音です)

S・(さぁ~)

線の上に楕円っぽい形状を書けばS・(さぁ~)の音になる。

S・(さぁ~)はS(ス)とは全く別の音です。

なんだかダルそうに「さぁ~」と発音すればそれっぽくなる。

アラビア語の教科書では「重いSの音」と表現されることが多い。

D・(だぁ~)

S・(さぁ~)の上に点を一個だけ付ければD・(だぁ~)に変わる。

「重いD」として発音する。

T・(たぁ~)

LとS・(さぁ~)を合わせたような形がT・(たぁ~)

「重いT」として発音する。

Z・(ざぁ~)

T・(たぁ~)の上に点を一個つけるとZ・(ざぁ~)になる。

英語の「this」の「th(ズ)」の音を重くしたのがZ・(ざぁ~)です。

他にもアルファベットはあります!

今まで紹介した22個のアルファベットは、両端を線でくっつけて「語中形」を書けるパターン。

 

・・・実は、線でくっつけて「語中形」を書くことができないアルファベットもある。

アラビア語~残り6個のアルファベットの読み方(語中形)

これらもまとめて覚えようとすると、絶対に混乱する。

なので、まずアルファベットを22個だけに絞って紹介しました。

残り6個のアルファベットの読み方を知りたい兄貴は上の記事を読んで、どうぞ(宣伝)