「こころぴょんぴょん」を古代エジプト語へ翻訳してみた

ニコニコ大百科では、ヒエログリフにも訳されている。
だけど、それは日本語の音を機械的に置き換えただけ。

古代エジプト語のヒエログリフはなぜか翻訳されていなかったので、私の方で翻訳してみた。





「あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」とは?

色々な言語で翻訳された「こころぴょんぴょん」を解読してみた

そもそも古代エジプト語って何?

まず、エジプトの場所から説明する。

エジプトはこ↑こ↓

googleマップ

エジプトにピラミッドがあるよね?

その中に訳の分からん文字(絵?)で書かれている。

以下の文字をヒエログリフと呼ぶ。

子どもにヒエログリフの解読について問われました

ヒエログリフで書かれた言語を古代エジプト語と言います。

なお、現代アラビア語のエジプト方言とは別物なので注意!

「あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」の古代エジプト語訳

注意書き

心ぴょんぴょんの古代エジプト語訳は本来の意味からちょっとだけズレている。

正しい訳ではない事を頭に入れて読んでクレメンス

パソコンの文字で書いた古代エジプト語


𓄿𓐍𓀀^~𓅮𓇌𓀀𓄂𓏏𓇌𓄣𓁷𓐍𓈖𓅯^~
ax^~ paie ħati ħer xen^~ 
アハ^~パイエ ハティ ヘル ヘン^~


 

ヒエログリフ ウィキペディア

手書きの古代エジプト語

古代エジプト語の勉強を始めたばかりの私が書く(描く?)とこうなる。

これ以上はキレイに書(描)けません!

すいません許してください!何でもしますから!




古代エジプト語を解読する方法

発音は後回し

通常の言語の場合、まず発音方法から紹介する。

だけど、古代エジプト語の場合、

え?それ文字なの?
絵じゃないの???

と思う人が99.9%だと思う。

なので、先に古代エジプト語で書かれたヒエログリフを解読する方法から紹介する。

古代エジプト語はどこから読むの?

日本語の場合、左から右へ読む。
(→→→へ向かって読む)

アラビア語の場合、右から左へ読む。
(←←←へ向かって読む)

「こころぴょんぴょん」のアラビア語訳を分析してみた

 

じゃあ、古代エジプト語の場合はどこから読むのかって言うと・・・

 

結論から言うと、どこから読んでもOK

 

→→→へ向かって読んでもいいし、←←←へ向かって読んでもいい。

更に、上から下へ読むことだってできる。

 

じゃあ、どこから読むかどうやって判断すればいいの???

目印となるのが、人や動物の向き

人や動物が見ている方向から逆に読めばいい。

もし人や動物が見ている方向が「右」だった場合・・・
読む人は右から左(←←←)へ向かって読めばいい。

ヒエログリフを区切るとこうなる

おおまかに4つの単語に分けることができる。

単語ごとの意味はこんな感じ

古代エジプト語の場合、「私の~」「私に属する」として訳する事もできる。

 

現代アラビア語でも「私は~を持っている」「私の所にある」として表現するよ!

アラビア語で書くなら

عندي
(インディー)

アラビア語 عند

古代エジプト語現代アラビア語は似ている言語だってはっきりわかんだね

単語を更に分けるとこんな感じ

上の画像で示したオレンジ色下線のヒエログリフが決定詞(けっていし)に相当する。

 

え?決定詞って何???
何かを決めるの???

 

ってなると思うんで説明するよ!

サルでも2分で分かる決定詞の説明

まず、決定詞の漢字は「けっていし」と読む。
(それ以外に読み方は無いと思うが、一応)

 

古代エジプト語に限らず、他の古代言語も決定詞(けっていし)がある

 

古代言語は、同じ音たくさんの意味を持つ単語が多い。

それらの違いを表すために、単語の最後に「印」をつけるようになった。

単語の最後に添える「印」「決定詞」と呼ぶ。

 

日本語で例えると・・・


かわ (「川」が決定詞

かわ (「皮」が決定詞


「かわ」という音で「川」「皮」の2つの意味を表せる。

だけど、それだと読む人は紛らわしい!

 

なので「かわ」の後に決定詞(=漢字)を付けて区別しよう!

古代エジプトの人は、こんな考え方で文字を書いていたんです。

ちなみに↑の文を古代エジプト語風に書くと


こだい古代エジプトのひとは、こんなかんがえかた方でもじ文字いていたんです。(決定詞


決定詞があると同じ音の単語を間違えて解釈することはなくなった。

 

だけど、余計な情報があって読みにくく感じるよね?

そのせいか、時代が移るにつれて決定詞がどんどん消えていった。

 

そして現代のほとんどの言語は決定詞を持たなくなった。

 

・・・と私は思います。

実際に古代エジプト語を勉強して決定詞の存在を知ると、こんな風に考察できるようになる。

古代言語を学ぶのは長い人生で考えたら無駄ではないゾ~

で、決定詞の意味は何なの?

大体こうなるんじゃない?
(適当)

決定詞「以外」は単なる音を表す

先ほどは決定詞のヒエログリフを紹介した。

次は決定詞「以外」のヒエログリフを見ていく。

決定詞は日本語で言えば「漢字」みたいなモノ

それに対して決定詞以外「ひらがな」みたいなモノ

英語ならabcのアルファベットに相当する。

で、決定詞は発音するの?

決定詞は発音したり、発音しなかったりする。

心ぴょんぴょんの場合は以下のように発音する。

赤い「×」を付けた部分は発音しない決定詞を表す。

決定詞を発音するか、しないかどうかは文法や単語の知識から判断する。

発音は不明な点が多い

古代エジプト語は文字通り「古代」の言語

なので正確な発音は今でも分かっていない。

 

発音がハッキリと分かっているのは子音の部分だけ。

母音の一部はヘブライ語から「なんとなく」分かっている程度。

「こころぴょんぴょん」のヘブライ語訳を分析してみた

 

どうしても分からない母音は、とりあえず「エ(e)」で読むことになっている。

なので、こころぴょんぴょんの古代エジプト語の発音は正確ではありません!

特に「e」辺りの発音が怪しいな~と思ってもらえればいい。

古代エジプト語の発音方法

・・・

ここまで解説したところで、やっと発音の解説に移る。

基本はローマ字読み

先ほども説明したが、古代エジプト語の発音は正確には分かっていない。
よって、発音にこだわる必要は無い。

日本人にとって簡単なローマ字読みでいいんじゃないかな?
(適当)

「ħ」=「ハ」


𓄿𓐍𓀀^~𓅮𓇌𓀀𓄂𓏏𓇌𓄣𓁷𓐍𓈖𓅯^~
ax^~paie ħati ħer xen^~
アハ^~パイエ ティ ル ヘン^~


「ħ」はアラビア語やヘブライ語にある発音。

強く「ハ」と言えばそれっぽくなる。

「x」=「ヘ」


𓄿𓐍𓀀^~𓅮𓇌𓀀𓄂𓏏𓇌𓄣𓁷𓐍𓈖𓅯^~
ax^~paie ħati ħer xen^~
アハ^~パイエ ハティ ヘル ン^~


「x」「ハ行(h)」として発音する。

「クス」と読まないので注意!

先ほどの「ħ」と違って、「x」は強く読まなくてもOK

ヒエログリフの文字が持つ意味の紹介

ヒエログリフの文字は数百個ある。

その中でこころぴょんぴょんで使った文字の意味だけ紹介する。

ヒエログリフの文字は多い!
とは言っても漢字と比べれば少ない方。

しかも絵をそのまま描いているだけなので、漢字と比べたら覚えやすい・・・ハズ

古代エジプト語訳のまとめ

日本語に直訳すると?


𓄿𓐍𓀀^~𓅮𓇌𓀀𓄂𓏏𓇌𓄣𓁷𓐍𓈖𓅯^~
ax^~ paie ħati ħer xen^~ 
アハ^~パイエ ハティ ヘル ヘン^~


を日本語に直訳すると


アハ^~私の心が飛んでいるところだ^~


になる。

誤訳の理由

本記事の最初のところで

 

心ぴょんぴょんの古代エジプト語訳は本来の意味からちょっとだけズレている。

 

と説明した。

 

何故かと言うと、「飛んでいるところだ」の部分が誤訳になっている。

「心が飛ぶ」だとおかしい!

せめて「心が跳ぶ」で訳したいのだが・・・

古代エジプト語の単語リストを全部見ても「跳ぶ」という動詞がないのです!!

 

古代エジプト語は「ジャンプ」に相当する動詞が無かったのか?

それとも、単に単語リストの語彙が乏しかっただけなのか・・・・?

 

私が古代エジプト語をドンドン勉強して、「ジャンプ」に相当する単語が分かったら訳を修正します!
(修正するとは言ってない)

解説で抜けていた箇所

ここまで記事を書いて、今さら「あぁ^~」に相当する

𓄿𓐍𓀀

の解説が抜けていたことに気づいた。
すいません許してください!何でもしますから!
(2回目)

「あぁ^~」を古代エジプト語で書くと多分こ↑れ↓

発音はax(アハ)

決定詞発音しない。

 

また決定詞のヒエログリフ文字は

「あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」

と言っている本人が「男」「女」のどちらかで変わる(と思う)

 

本記事のタイトル画像は話者が「男𓀀と仮定して翻訳しました。

参考文献

本記事で紹介した単語や発音は全部以下の本から導いた。

はじめての古代エジプト語文法 ヒエログリフ入門 – 信山社出版株式会社

別の本だと単語や発音方法が変わるかもしれないです。