「あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」をコーンウォール語に訳してみた

コーンウォール語訳が無いので、初投稿です
ウェールズ語との比較が多いけど、許して♡




「あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」とは?

こ↑れ↓

色々な言語で翻訳された「こころぴょんぴょん」を解読してみた

のウェールズ語版

コーンウォール語に近い言語として有名なのがウェールズ語

話し言葉(Llafar)

「あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」のウェールズ語訳を修正してみた

書き言葉(Llenyddol)

「あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」のウェールズ語を「書き言葉」にしてみた

 

(なおブルトン語版は、まだ作って)ないです

そもそもコーンウォール語って何?

ってなる兄貴が全国に114514人居るからね、しょうがないね。

イギリスで使われている言語

イギリスの隅っこに、コーンウォール州がある。

コーンウォール州はこ↑こ↑

 

コーンウォール州で、コーンウォール語が使われている(そのまんま)

どんな言語なの?

英語と同じ「インド・ヨーロッパ語族」に属する言語
…なのだが、英語の知識では理解できないゾ~

 

同じ「ケルト語派」に属するウェールズ語ブルトン語に近い言語。

ウェールズ語学習者が使っているブルトン語とコーンウォール語学習サイト(英語)を紹介してみた

 

ウェールズ語の知識があれば、コーンウォール語の一部は理解できるかな?
って言う程度。

まぁ、理解して読むためには、コーンウォール語独特の語彙や文法を覚える必要があるんですが、それは・・・

ほぼ絶滅状態

コーンウォール州に行っても、コーンウォール語は全く使う機会が無い。
99.114514% 英語ですねぇ~

言語状況は、ウェールズ語やブルトン語・アイルランド語よりも悲惨な事になっている。

「こころぴょんぴょん」のアイルランド語を分析してみた

いつ絶滅してもおかしくない言語
それがコーンウォール語

こんな言語でも楽しく学べるのが語学マニア




コーンウォール語訳

google翻訳が無いので

ワイが自力で翻訳した。


Ah^~ ow halon-vŷ a-wra lemmel^~
アフ^~ アウ ハロン・ヴィー アフ・ラフ レンメル^~


直訳:
あ~、「私の心」+「私」は、「ジャンプをする事」をしている~

 

直訳が変だけど…
文法解説を読めば納得すると思う(たぶん)

注意点

コーンウォール語で、動詞を使った文を表す方法は2つある(他にあるかも?)


1.「彼は~する」+動詞の原形 (gül構文)

2.動詞を活用させる (屈折構文)


 

1,2の内、簡単なのは1.
何故ならば、動詞の人称変化は一切不要だから。

2.は、動詞「ジャンプする」を意味する lemmel(レンメル)を
直説法・現在形・三人称・単数に変化させる必要があるのだが・・・

(超マイナーなコーンウォール語に活用表なんて)ないです

少なくともlemmel(レンメル)の「語幹」が分かればいいんだけど、その情報すら得られないのがコーンウォール語

 

という訳で、本記事で採用しているコーンウォール語訳は1.だゾ~
>1.「彼は~する」+動詞の原形 (gül構文)

ウェールズ語と比較してみよう(提案

コーンウォール語


Ah^~ ow halon-vŷ a-wra lemmel^~
アフ^~ アウ ハロン・ヴィー アフ・ラフ レンメル^~


 

ウェールズ語(話し言葉)


Ah^~ Mae fy nghalon yn neidio^~
アハ~ マエ ヴァ ングハロン アン ネイディオ~


 

ね?コーンウォール語はウェールズ語に近いでしょ?

 

ちなみに、コーンウォール語の
>1.「彼は~する」+動詞の原形 (gül構文)

は、ウェールズ語だとBOD(ボード)構文に相当する(と思う)

モンスターボールを投げるシーンをウェールズ語で解説してみた

発音

ウェールズ語よりも英語に近い

スペル通りに発音しないケースが多い。
それでも英語よりはマシだと思うが・・・

コーンウォール語の発音は統一されていない

マイナー言語あるあるwww

発音は、1965~1972年に出版された語学書を参考にした。

Cornish Simplified (Smith).pdf

上記の語学書に従って、発音をカタカナ読みで書いたのが


Ah^~ ow halon-vŷ a-wra lemmel^~
アフ^~ アウ ハロン・ヴィー アフ・ラフ レンメル^~


スペル通りに発音しない単語だけ紹介するゾ~

ow(アウ)

owのスペルは、単語の位置によって「アウ」や「ウー」と読む。

今回の例文は「私の」を意味する所有人称代名詞なので、「アウ」と読む

 

ちなみに、名詞の複数形を示す-owは「ウー」と読む。

vŷ(ヴィー)

ŷは「イー」と発音する(長母音)

なのでvŷは「ヴィー」

a-wra(アフ・ラフ)

初見だと読めないスペル。
a-wraは「ア・ウラ」ではないゾ~

 

動詞前虚詞(きょし)である a「アフ」と読む

ウェールズ語の動詞前虚詞(きょし)について詳しく説明してみた

a(アフ)に続く動詞wra(ラフ)もややこしい。


・最初のスペルwは発音しない
・最後に/h/の子音が入る


 

wraは「ウラ」ではなく「ラフ」と読む

まとめてa-wraでつなげて「アフ・ラフ」

文法

ウェールズ語とほぼ同じ

コーンウォール語の


Ah^~ ow halon-vŷ a-wra lemmel^~
アフ^~ アウ ハロン・ヴィー アフ・ラフ レンメル^~


 

を、ウェールズ語にそのまま直訳すると(※正しい訳ではありません)


Ah^~ fy nghalon i yn gwnaiff neidio^~
アフ^~ ヴァ・ングハロン イ アン グゥナイフ ネイディオ^~


 

単語ごとに、表でまとめると以下になる

コーンウォール語 ウェールズ語 日本語
ow(アウ) fy(ヴァ) 私の
halon nghalon
vŷ(ヴィー) i(イ), fi(ヴィ)
a(アフ) yn(アン) [動詞の前に置く印]
wra(ラフ) gwnaiff(グゥナイフ) 彼は~する
lemmel neidio ジャンプする

最後の動詞「ジャンプする」以外は、コーンウォール語とウェールズ語で似ているね。

 

ow halon-vŷ
アウ ハロン・ヴィー


a-wra
アフ・ラフ

の2つに分けて文法説明するゾ~

ow halon-vŷ=「私の心」

を英語で書くと
my heart-I

という奇妙な文になる。

最後のI(私)の部分は、省略可能。

ow halon-vŷ
アウ ハロン・ヴィー

の最後にある-vŷ(ヴィー)を省略して

ow halon
アウ ハロン

と書いてもOK
(ウェールズ語も同様)

halon(ハロン)はcalon(カロン)の帯気音化

「心」を意味する名詞 halon(ハロン)の元の形はcalon(カロン)

「私の」を意味する人称代名詞ow(アウ)の後に来た名詞の最初が c- で始まる場合、帯気音化(たいきおんか)を起こして

calon(カロン)→halon(ハロン)

へと音変化する

 

こういう音変化を、専門的にカッコ良く言うと変異(へんい)
帯気音化(たいきおんか)は帯気変異(たいきへんい)とも言う。

帯気音化はウェールズ語にもあるゾ~

ウェールズ語講座その26~帯気音化の紹介

ウェールズ語の場合は少し異なる。

calon(カロン)→nghalon(ングハロン)

 

帯気音化を起こす時、
ウェールズ語は/h/の前に/ng/の音も追加されるけど、
コーンウォール語では/ng/の音は追加されない事が分かる。


コーンウォール語
calon(カロン)→halon(ハロン)

ウェールズ語
calon(カロン)→nghalon(ングハロン)


a-wra=「彼は~する」

動詞「~する」の原形はgül(グール)

これを直説法・現在形・三人称・単数にしたのが
gwra(グラフ)
彼は~する

wのスペルは、発音しない事に注意ゾ~

「肯定」の意味を示す a(アフ)

で、gwra(グラフ)の前に、「肯定」の意味を示す動詞前虚詞 a(アフ)をくっ付ける。
動詞前虚詞は、小辞(しょうじ)と同じ意味(だと思う)

ウェールズ語の動詞前虚詞(きょし)について詳しく説明してみた

日本語で書かれたコーンウォール語の文法書が無いから、ウェールズ語文法知識から文法名を付けたゾ~
間違っていたら、すいません許してください!何でもしますから!

 

あと、コーンウォール語で「肯定」の意味を示す動詞前虚詞 y(ウ)もあるからややこしい・・・

違いは以下(だと思う)


y(ウ)・・・質問に対する、肯定の回答
a(アフ)・・以外の肯定文


a(アフ)の後は、軟音化を起こす

gwra(グラフ)の前にa(アフ)が来ると軟音化(なんおんか)するゾ~

gwra(グラフ)→wra(ウラ)

 

軟音化すると、最初の g- が抜けるのよん。
発音時の息が弱くなって、gの音が消えるんだゾ~

ウェールズ語も同じだぴょん☆

ウェールズ語講座その24~女性名詞で学ぶ軟音化

あっ、そうだ(唐突

(ウェールズ語の場合、動詞の前に来るyn(アン)は音変化を起こさ)ないです

ウェールズ語講座その10~ynの用法まとめ

gül(グール)構文と名付けよう(提案

コーンウォール語の


Ah^~ ow halon-vŷ a-wra lemmel^~
アフ^~ アウ ハロン・ヴィー アフ・ラフ レンメル^~


 

って、ウェールズ語のBOD構文と似てるなぁ~

ウェールズ語(話し言葉)


Ah^~ Mae fy nghalon yn neidio^~
アハ~ マエ ヴァ ングハロン アン ネイディオ~


 

使う動詞がちょい違うだけ


コーンウォール語:~する(to do) (だとwra)
ウェールズ語:~である(to be) (だとMae)


 

コーンウォール語で
「~する」を意味する動詞gül(グール)+動詞の原形

を使った構文をgül(グール)構文と名付けようか。

 

ソースはウェールズ語のBOD構文

まとめ

復習

コーンウォール語訳を、もう一度読もう(提案


Ah^~ ow halon-vŷ a-wra lemmel^~
アフ^~ アウ ハロン・ヴィー アフ・ラフ レンメル^~


直訳:
あ~、「私の心」+「私」は、「ジャンプをする事」をしている~

所有人称代名詞「私の」は帯気音化を起こす

ow(アウ)の後に来た単語は/h/っぽい音に変化させろ!
って事。

正確に言うと、以下の3パターンですが・・・


c/k/→ h
p → f
t → th/Θ/


 

ow(アウ) + calon(カロン)をつなげると

ow halon(アウ ハロン)

になる。

 

この後ろに「私」を意味する-vŷ(ヴィー)は付けても付けなくても、どっちでもいい。

 

ow halon-vŷ(アウ ハロン・ヴィー)
「私の心」を表せる。

gül(グール)構文

主語の後に来たa-wra(アフ・ラフ)のwra(ラフ)で「彼は~する」を示す。

※元の形はgwra(グラフ)。軟音化してg-が抜ける

 

ちなみに、gül(グール)構文で使うwra(ラフ)は人称変化しない。
主語が「私」でも「彼ら」でもwra(ラフ)を使う。

時制による変化はある模様。
状態の過去ならgwrük(グリーク) ←wは読まない

 

で、a-wra(アフ・ラフ)の後に動詞の原形 lemmel(レンメル)が来る。

だから、直訳が

「ジャンプをする事」をしている~

と、変な文になってしまう。

 

コーンウォール語の動詞の原形「~する事」を意味する動名詞としても使えるからね、ま、多少はね。

やっぱりウェールズ語に近い

コーンウォール語(gül構文)


Ah^~ ow halon-vŷ a-wra lemmel^~
アフ^~ アウ ハロン・ヴィー アフ・ラフ レンメル^~


 

ウェールズ語(BOD構文)


Ah^~ Mae fy nghalon yn neidio^~
アハ~ マエ ヴァ ングハロン アン ネイディオ~


 

コーンウォール語は、主語の後に動詞gülが来ているのに対して
ウェールズ語はBOD動詞が文頭に来ている。

コーンウォール語でも、ウェールズ語と同様にVSOの語順は作れるんだけど・・・
語学書の例文を見た限りではSVOが多いかなーっていう印象。

 

やっぱコーンウォール語の・・・勉強を・・・最高やな