将来のポケモンで出てきそうな外国語版を予想してみた

年を追うにつれて、ポケモンの外国語版もどんどん増えている。

最近では中国語版も追加された。

じゃあ将来のポケモンは、どんな言語が追加されるのか?
を予想してみた。




現在のポケモンは9つの言語が用意されている

最新のポケモンは「ポケットモンスターウルトラサン・ムーン」

この場合、ゲームプレイの最初に9言語が選べる。

語学好きな人必見!最新のポケモンは9言語も選べるよ!

なぜ他の言語は翻訳されないのか?

今のポケモンはロシア語とかアラビア語が選択できない。
話者人口が一億人を超えているし、一応国連の言語。

にもかかわらず、今のポケモンでは実装されていない。

その大きな理由は、翻訳コストがかかるから。

ポケモンの言語選択に関して気になるのが、「ゲームプレイ中は言語が切り替えられない」という事。

言語を切り替えるだけならゲームプレイ中でも簡単そうに思える。

おそらく、言語によってポケモンのストーリーとか経験値計算等が微妙に変わるのでは?と思う。

それに言語が異なると当然文化も異なる。

例えば、日本語版で日本人がウケるような内容があったとする。

だけど、日本語をそのまま中国語に翻訳しても、中国人は面白い!とは感じない。
中国語なら、中国人に合わせたストーリーにしないといけない。

そういうニュアンスを調整する面で翻訳コストがかかっているんじゃないかな?と思う。

他に出てきそうな言語を予想する前に

どんな言語に翻訳すればポケモンを買ってくれるのか?

翻訳コストがかかる、という事はそれに見合ったリターンが必要。

それがポケモンのゲームソフトを買ってくれる人数。

基本的に人口が多くて豊かな国ほど買ってくれる人も増える。

イタリア語の話者人口とGDP

現在のポケモンで翻訳されている言語は基本的に先進国のみ。
話者人口で見てみると、イタリア語が一番少ない。

イタリア語が、現在のポケモンで採用されている言語の最低ラインと言える。

話者人口とGDPはこんな感じ。

母語話者 6100万人(世界21位)
GDP 213兆1679億円(世界9位)
一人当たりのGDP 351万8241円(世界27位)

話者人口5000万人でGDP200兆円辺りが翻訳される言語のボーダーライン。



翻訳コストが下がったら出てきそうな言語

もしもの話だが、近い将来は翻訳コストが下がるかもしれない。

もしかしたら翻訳しやすいようにゲームプログラムを作るかもしれない。

すると、イタリア語ほどのマーケティング規模が無い言語でも翻訳される・・・ハズ。

ロシア語(Русский язык)

母語話者 1億8000万人(世界8位)
GDP 168兆217億円(世界12位)
一人当たりのGDP 116万6897円(世界65位)

ポケモンに追加される言語で一番可能性が高いのがロシア語。

もしロシア語が追加されたら、ロシア語を勉強している日本人は大歓喜でポケモンを買うと思うね。

「あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」のロシア語訳を分析してみた

ポルトガル語(Português)

母語話者 2億1500万人(世界7位)
GDP(ポルトガル) 23兆9866億円(世界47位)
一人当たりのGDP(ポルトガル) 232万7741円(世界38位)
GDP(ブラジル) 226兆467億円(世界8位)
一人当たりのGDP(ブラジル) 108万8442円(世界68位)

意外かもしれないが、ポルトガル語はポルトガルだけでなく、ブラジルでも使われる。
(あとはアフリカ南部やマカオ)

「こころぴょんぴょん」のポルトガル語訳を分析してみた

スウェーデン語(svenska)

母語話者 880万人(世界68位)
GDP 59兆2438億円(世界23位)
一人当たりのGDP 585万3939円(世界12位)

スウェーデンを含む北欧は一人当たりのGDPが世界でもトップクラス。

更に、スウェーデン語はノルウェー語やデンマーク語とかなり近い言語。
(フィンランド語は別)

スウェーデン語、ノルウェー語、デンマーク語の話者人口を合わせると1870万人。
(イタリア語の三分の一)

実際、スカンジナビア航空もスウェーデン、ノルウェー、デンマークの3国が共同で会社を運営している。

なのでポケモンのスウェーデン語版が出たら、ノルウェー人、デンマーク人も買ってくれるのではないかと思う。

翻訳コストが下がったら、マジでスウェーデン語が出てきそう。

「こころぴょんぴょん」をスウェーデン語へ翻訳してみた

フィンランド語(suomi)

母語話者 540万人(世界95位)
GDP 27兆8564億円(世界44位)
一人当たりのGDP 506万1841円(世界17位)

前述のスウェーデン語とは全く違う言語。
なので、スウェーデン語とは別にフィンランド語版も作る必要がある。

話者人口の方は、ほぼフィンランド500万人。

フィンランドの近くのエストニア語を母語とする人もフィンランド語が分かる。
だけど、エストニアの人口は100万人程度。

合計で600万人で、スウェーデン語の三分の一程度。

それでも話者人口は500万人を超えているし、一人当たりのGDPも世界トップクラス。

ポケモンのスウェーデン語版が出たら、続いてフィンランド語版が出そう。

「こころぴょんぴょん」のフィンランド語訳を分析してみた

オランダ語(Nederlands)

母語話者 1700万人(世界47位)
GDP 90兆8325億円(世界18位)
一人当たりのGDP 531万8030円(世界13位)

オランダの一人当たりのGDPは北欧と並んで世界トップクラス。
話者人口も1700万人と少なくないので、翻訳される可能性は高い。

「こころぴょんぴょん」のオランダ語訳を分析してみた

アラビア語(اللغة العربية)

母語話者 2億3000万人(世界5位)
GDP(カタール) 18兆2963億円(世界56位)
一人当たりのGDP(カタール) 668万8468円(世界7位)
GDP(クウェート) 13兆2385億円(世界60位)
一人当たりのGDP(クウェート) 300万5037円(世界32位)

アラビア語圏で経済規模が大きい国はカタール,クウェート辺り。
そこにはアラブの大富豪がたくさん住んでいる。

カタール,クウェートの人口は合わせても600万人程度。

だが、他にもアラビア語を母語とする国はたくさんある。
(ドバイのあるUAEとか、エジプトとかサウジアラビア等)

宗教の問題さえ突破できれば、ポケモンのアラビア語版が出るかもしれない。
実際、ポケモンのwikipediaにもアラビア語版があるし。

「こころぴょんぴょん」のアラビア語訳を分析してみた

ヘブライ語(עברית)

母語話者 510万人(世界98位)
GDP 38兆5671億円(世界32位)
一人当たりのGDP 442万8419円(世界22位)

ヘブライ語を母語とする国はイスラエル。

イスラエルはアラビア語圏のそばに位置している。

意外かもしれないが、一人当たりのGDPは日本(25位)やイタリア(27位)を上回っている。

ポケモンのヘブライ語版が出る未来は明るい。

「こころぴょんぴょん」のヘブライ語訳を分析してみた

ポーランド語(Polski)

母語話者 5000万人(世界24位)
GDP 57兆7379億円(世界24位)
一人当たりのGDP 152万488円(世界58位)

ポーランド語はヨーロッパの中でも話者人口がかなり多い国。

一人当たりのGDPもイタリアの半分程度と、そんなに酷くない。

もしロシア語が翻訳されたとしたら、次はポーランドが翻訳される可能性が高いと思う。

「こころぴょんぴょん」のポーランド語訳を分析してみた

トルコ語(Türkçe)

母語話者 6000万人(世界22位)
GDP 93兆4428億円(世界17位)
一人当たりのGDP 115万6320円(世界66位)

ヨーロッパに近いアジア。
EU申請しているけど、認めてくれない国。

話者人口は6000万人とイタリア語に近い。

一人当たりのGDPが伸びれば、ポケモンのトルコ版が出るんじゃない?
(適当)

「こころぴょんぴょん」のトルコ語訳を分析してみた

ほぼネタな言語

アイスランド語(Íslenska)

母語話者 35万人(ランク外)
GDP 2兆6301億円(世界105位)
一人当たりのGDP 773万6540円(世界7位)

アイスランド語の話者人口は30万人台とかなり少ない。
だけど、一人当たりのGDPは世界トップクラス。

それに、google翻訳にもアイスランド語がある。

おまけにアイスランドの航空会社が2つもある!
人口30万人の国に航空会社が2つもあるってすごくない?

ポケモンのアイスランド語版が出たら、きっとアイスランドでポケモンブームになるだろうなー

「こころぴょんぴょん」をアイスランド語へ翻訳してみた

ラテン語(Lingua Latina)

母語話者 なし
GDP 0円(ランク外)
一人当たりのGDP 0円(ランク外)

ラテン語は2000年前にローマ帝国で使われた言語。

今では死語になっている。
使われるとしたら、ぜいぜいバチカン市国の宗教関連イベントくらい。

あとは、動物や植物の学名としてラテン語が使われている。

それに、今でもラテン語を学んでいる人が結構多い。
ラテン語版のサイトもあるし、本も出版されている。

ポケモンが学術的なゲームとして認められたならば、ラテン語版も出てくるんじゃないかな?

「こころぴょんぴょん」のラテン語訳を分析してみた

エスペラント語(Esperanto)

母語話者 100万~200万人(ランク外)
GDP ?円(ランク外)
一人当たりのGDP ?円(ランク外)

1887年に人工的に作られた言語。

エスペラント語は世界中のあちこちの街に住んでいる人が学んでいる。
なので、エスペラント語が話されている国、というものは存在しない。

エスペラント語がどんどん普及して話者人口が1000万人とかに達したならば、エスペラント語版も出てきそう。

私の妄想だけど。

「こころぴょんぴょん」のエスペラント語訳を分析してみた

参考文献

母語話者人口(2017年)

国のGDP(2017年)

一人当たりのGDP(2017年)

本記事では1USドル=110円で計算

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