語学マニアになりたい人にオススメするたった3つの外国語

第二外国語としてどんな言語を学ぶか迷う人が多い。

特に大学生は悩むよね?

本記事では、言語学から見てオススメする外国語を紹介する。





第二外国語を決めるときの基準

一般人の基準

普通の人は、以下を基準に学ぶ言語を決める。


・学んで役に立つかどうか
・知名度
・話者人口
・難易度


まー、要するに

「最小限の努力」で「自分にメリットがある」言語を学びたがる。

ビジネス思考なら正しい選択肢だね。

語学マニアの基準

色々な外国語を学んだ人や、言語学に詳しい人は、以下の基準で選ぶ。


・学んで面白いかどうか?
・その言語を知ることで、どんな知識を付けたいか?
・これまでに学んだ言語との比較


まー、要するに

「自分のメリット」は度外視。

「知りたい!」という好奇心を基準に言語を選ぶ

ビジネス的に考えると、やっちゃダメな事なんだけどね・・・

とりあえず、何か外国語を学びたい人へ

以下記事に、50個以上の外国語を紹介している。

色々な言語で翻訳された「こころぴょんぴょん」を解読してみた

ざーっと呼んで、アナタの脳みその中で「ピーン!」ってなった言語を学べばいい。

言語学を学びたい人向けのオススメ外国語


「英語以外の外国語の仕組みを知りたい!」
「言語学の本を読みたい!」
「趣味として語学をやりたい」


そう考えているアナタは相当の変わり者です。

そういう方は、まず以下3つの外国語から学ぶことをオススメする。


・中国語
・ラテン語
・トルコ語


「こころぴょんぴょん」の中国語訳(簡体)を分析してみた

「こころぴょんぴょん」のラテン語訳を分析してみた

「こころぴょんぴょん」のトルコ語訳を分析してみた

外国語には3つのグループがある

外国語を言語学的に見ると、大まかに3つのグループに分かれる。


・独立語(どくりつご)
・屈折語(くっせつご)
・膠着語(こうちゃくご)


ハイ、いきなり難しい用語が出てきましたね。

同じ質問でも一般人と語学マニアで回答が全く異なる事例

3つのグループを一言で説明すると・・・


独立語(どくりつご)=英語みたいな言語
屈折語(くっせつご)=英語の活用を増やした言語
膠着語(こうちゃくご)=日本語みたいな言語


中国語・ラテン語・トルコ語は以下のように分類できる。


中国語=独立語(どくりつご)
ラテン語=屈折語(くっせつご)
トルコ語=膠着語(こうちゃくご)


3つのグループを中学生でも分かるレベルで説明する。




独立語(どくりつご)って何?

英語の先生から

「英語は語順が大切です!」

と習ったよね?

もし、英単語の並びがちょっとでも変わるとテストでは不正解になる。

だから、英語のテスト問題では語順に気を付けて解答しないといけない。


「語順が命!」
「それ以外の語順は認めん!」


そういうタイプの言語を「独立語(どくりつご)」と呼ぶ

屈折語(くっせつご)って何?

先ほど、英語は「語順が命!」と紹介した。

だけど、ドイツ語は語順をあまり気にしなくてもいい。

ドイツ語の単語を置く順番が変わっても、文の意味は大きく変わらない。

・・・なんだけど、ドイツ語の単語自体の形がコロコロ変わる。

コロコロ変わる頻度が英語よりも多い。


「語順はあまり気にしなくてもいいよ!」
「その代りに単語の形を変えてね!」


そういうタイプの言語を「屈折語(くっせつご)」と呼ぶ

膠着語(こうちゃくご)って何?

私たちが使っている日本語で説明する。

例えば「2個のペン」という日本語があったとする。

「2個のペン」を細かく分けると

「2」+「個」+「の」+「ペン」


・「2」
・「個」
・「の」
・「ペン」


この4つの単語は、これ以上細かく分けることができない。

「最小の単語」と見ることができるね。

その単語同士をくっつけて、新たな単語を作れる。


「単語の形は変わらないよ!」
「その代りに単語同士をくっつけてね!」


そういうタイプの言語を「膠着語(こうちゃくご)」と呼ぶ

なんで中国語・ラテン語・トルコ語がオススメなの?

回答:他の言語の仕組みも理解しやすくなるから

結論から言うと・・・

中国語・ラテン語・トルコ語を一度理解すれば、言語学の知識をたくさん学べる。

その状態になれば、自分の知らない言語でも仕組みを簡単に理解できる。

例えば、中国語を理解すればタイ語の仕組みを楽に理解できる。

「こころぴょんぴょん」のタイ語訳を分析してみた

ラテン語を理解すれば、古典ギリシャ語の理解も早くなる。

「こころぴょんぴょん」の古典ギリシャ語訳を分析してみた

トルコ語を理解すればフィンランド語もスイスイ学べる。

「こころぴょんぴょん」のフィンランド語訳を分析してみた

世界の言語のほとんどは、以下3つのどれかのグループに属する。


・独立語(どくりつご)
・屈折語(くっせつご)
・膠着語(こうちゃくご)


3つのグループに属しない言語もあるかもしれないけど・・・

私の知る限りでは、どの言語でも必ずどれかのグループに入っている。

だから、独立語・屈折語・膠着語の3つをしっかり理解すれば・・・

他のどの言語を学ぶ時でも、仕組みを理解するのが楽になるよ!

一般人によくありがちな誤解

中国語・ラテン語・トルコ語をマスターすれば

「他の外国語の仕組みが理解しやすくなる」

と説明した。

 

ただし

「他の外国語を簡単にマスターできる」

とは言っていない。

 

「言語の仕組みを理解する」ために必要なのが「言語学」

「外国語を覚える」ために必要なのが「記憶術」「努力」

 

世の中には多言語がペラペラ話せる人がいるよね?

そういう人は「言語学」に詳しいとは限らない。

複数の言語がペラペラの人は「記憶術」をフル活用して、毎日コツコツと「努力」しています。

「言語学」に詳しくなれば、「多言語ペラペラ」じゃないからね!

参考文献

中国語(独立語)

ラテン語(屈折語)

トルコ語(膠着語)